今日は晴れのち曇り、夜は雲間に星がときどきチラリといった天候です。
さてSvbonyのフィールドスコープSA401、昨晩・一昨晩と天候に恵まれたので星空散歩を楽しみました。
今日はビクセンのポルタ式経緯台にスポットファインダーと同架して使用します。
一昨日紹介した月と金星を見たあと、薄明が完全に終わるのを待って様々な天体を見ました。
さそり座アンタレス、M4、M6、M7、いて座M8、M20、M22、M25、M24、M16、M17、たて座M11、はくちょう座アルビレオ、31番星、こぎつね座M27、こと座M57、ε、η星、りゅう座の低倍率向け二重星群を幾つか、りょうけん座コルカロリ、M51、おおぐま座ミザールなどなど、軽く20天体以上をサクサク見てみました。
SA401の低倍率端(20倍)では実視界が2.2°あるので、スポットファインダーで「だいたいこのあたり・・」と狙うだけで、ほとんどの対象が視野内に導入できているのを見つけることができます。
あまり天体の位置に詳しくなくてもスマホアプリ(SkySafariなど)でだいたいの位置を確認しながら狙うと意外にあっさり視野に捉えることができます。
天体によっては(特に淡い物は)少し倍率を上げた方がバックグランドが暗くなって淡い部分が浮かび上がるので見やすくなります。
もちろん20倍~60倍のズーム式なので20倍で導入したら60倍までの範囲で見やすい倍率に調製して見ることができます。
実は今回のSA401での星見では幾つかの天体については、
ポルタA80Mf(アクロマートD80mm/f910mm)と
FL90S(アポクロマートD90mm/f810mm)との見え方比較をしています。
いずれも60倍以上も得意な長焦点屈折ですが、60倍までの範囲での比較ではA80Mf以上FL90S未満という当たり前の結果になりました。
60倍ではさすがにこと座ε(ダブルダブル)のそれぞれを分離することはできませんでした。
また先日の12cm屈折と15cm反射の見え方比較と比べると少し迫力に欠けるのですが、それでも上に挙げた星雲星団はすべてソレなりに見ることができました。
SA401のコンパクトさと、より低倍率(広視界)による使いやすさと機動性の高さを考えるとかなり楽しい「天体」望遠鏡としての使い方があると思います。
望遠鏡と言うと、つい高倍率が欲しくなるのですが、実際本当に星が綺麗な夜にはむしろ低倍率のほうがたくさんの天体を楽しむことができます。
双眼鏡と天体望遠鏡のI間を補完する機材としても大いに活躍してくれると思います。