今日の朝はドン曇り、どうなることかと思いましたが、夜は良く晴れてくれました。
ここのところスタパの観察会は木星から始まるパターンが多いです。
木星の次にはすぐ近くにいる天王星を見て頂き木星がいかに大きいかを実感して頂くようにしています。
その後は電視と眼視の観察を組み合わせながらいろいろな天体を楽しんで頂いています。
上は電視向けの天体、これ以外に二重星や(上以外の)散開星団もご覧頂くことが多いです。
さて正月を挟んで少し間が開きましたが、R150Sの改造作業の続きです。
R150Sの接眼部から(接眼レンズ無しで)覗くと、とにかく(1本脚は別として)主鏡押さえのツメの大きさが気になります。
これだけ大きいと像に悪影響を与えないわけがないと確信できます。
どうせ鏡筒を下向きにして使うことは無いし、下向きに保管したり、下向きで運搬することもまずないので、簡単に脱落しないレベルの押さえで充分と考えたのです。
主鏡をセルごと鏡筒から外し、主鏡押さえのツメも外します。
ツメはゴム製の押さえ部品とネジ受け固定用の座金で構成されています。
ニッパーでゴムの爪をバシバシ切り欠いて押さえ部分をできるだけ小さくしてしまいます。
ゴム爪の形状に合わせ押さえ金具もヤスリで削ります。(実際にはサンダーで削り、細かい調整をヤスリで行いました。)
これで組立直すと・・
かなり爪の主張が小さくなった感じがします。
新旧を較べて見ると・・
面積は1/5程度くらいまで小さくできたと思います。
そして今回(作業途中の写真を撮り忘れたのですが)斜鏡も交換しました。
斜鏡の外周部分が経年劣化で腐食が始まっていたのと、新旧を比べると明らかに反射率が低下していたので、かねて準備していた新しい物と交換しました。
新旧の写真を並べると反射率の違いはわからないのですが外周部の散乱光がなくなっているのがわかると思います。
まだ他にも改造したい部分があるのですが、とりあえず良像を得るための第1次改造作業はここまでとします。