今日のスタパは曇りのち晴れ
昨日は雪のち雨で少し積もりましたが、今日一日ですっかり解けてしまいました。
月がだいぶ明るくなって見頃ですが、気流は最悪で縁がガタガタに写りました。
さてミニスコでの電視観望、何だかんだ一周回って振り出しに戻り5cmアポ鏡筒(SharpStaer50ED:D50/f330mm)に戻ってきました。
よく考えてみたらこの50EDとASI585MCとの組み合わせでまだ撮影したことがなかったのでした。
5cmアポ鏡筒(SharpStaer50ED:D50/f330mm)に0.5倍レデューサー(実質焦点距離187mm)、ASI585MC(UV/IRカットフィルター使用)で、赤道儀化AZ-GTiに載せて電視観望してみました。(今回は左側が北になります。)
とりあえず、すばるM45です。
そしてオリオン大星雲M42
まあ~、安いレデューサーで周辺光量も足りないし、周辺像も今ひとつですが観望レベルなら充分かと思います。
そしてなんと言っても電視観望の醍醐味というのは肉眼でとても見えない対象をたちまちのうちにディスプレイに表示できることです。
上の馬頭星雲と燃える木星雲、下のバラ星雲はとても有名ですが肉眼ではとても見えにくい天体です。
上の画像、30年前ならコンテストに入選できるような画像が電視観望ならとても小さく安価なセットで気軽に撮れてしまうという驚異的な進化が起きたのです。
下は肉眼では全く歯が立たないマイナーな星雲(モンキーヘッド星雲)ですが、形状が特徴的なことから電視観望向けの天体と言えます。
眼視ではとても楽しめなかった天体も観望の対象になるというのも電視観望ならではです。
上はふたご座の散開星団M35です。
散開星団は使用する望遠鏡によっては眼視のほうが綺麗に感じることもあるのですが、口径5cmの望遠鏡では眼視の観察でここまで見ることは不可能ですので、これも電視観望の威力と言えますね。
電視観望自体は本当に安価な望遠鏡でも始めることができます。
とりあえず安く始めたいのであれば極端な話ですが以前紹介した組立天体望遠鏡を改造してもそれなりに写りますし、ファインダーのようなスコープでもそこそこ楽しむことができます。
5~6cmのアポ鏡筒があればもう一生楽しむことができるのではないかと思います。
もちろん一口に電視観望と言っても、現場で映し出して楽しむのか、質の高い画像を撮って楽しむのかいろいろな切り口があるので、自分のスタイルに合わせて機材を揃えて行けば良いのかと思います。
スタパオーナー様
5cmミニスコープのライブスタックの画像とは思えない写りですね。
露出時間やスタッキング枚数、ゲインなどのデータはいかがだったのでしょうか。
私の場合、手持ちのSVBONY SV503 ED 102mm にいつものコリメート収縮光学系
を付けると周辺星像は作例より相当ひどくなります。
ミューロン210使用では周辺部をカットすればなんとか見られる画像になりますが
SV503のF7を1/4に短縮したF1.75では星像の流れ、サジタルコマ収差が盛大に出て
しまいます。
収縮率を小さくするか、レデューサー使用の直焦点を試してみようと思います。
0.5倍レデューサーは、どこへ取り付けるタイプでしょうか。
ご教示くださいますでしょうか。
大石さま
なんちゃって極軸合わせのAZ-GTiでの撮影でガイド鏡を使用していないこともあり露光時間はすべて10秒で統一しています。
素子数の比較的大きなASI585MCを使用しているのでBin2の設定で露光時間の短縮を図っています。
スタック数は32~64をベースにしています。(対象や空の条件により16とか128の場合もあります。)
レデューサーはアストロストリート製の31.7スリーブ先端にねじ込むタイプの安いものです。
コリメートは縮尺率を大きく取れ明るいF値が得られる反面、像が悪くなりがちになるというトレードオフな部分もありますね。
カセグレイン系やF10 以上の屈折であればコリメートが最適解になる場合が多いですが、F8以下の光学系であれば素直にレデューサーなどを用いてF値を短縮した方が良い結果が得られるように思います。
ご参考まで
スタパオーナー様
アドバイスありがとうございます。
単焦点の屈折鏡では、レデューサーを使用しての直焦点の方が
コリメート光学系より手軽で画像も安定しそうですね。
機会を見て試します。