今日は良い天気のスタパ周辺。(月がまぶしい夜ですが・・)
さて今日のお題、GP赤道儀の自動導入化ですが・・・、
スタパにはたくさんの望遠鏡があるのですが、自動導入(GoTo)ができる架台は意外に少なく現状正常稼働するものは3台しかありません。
大きい方から、天文ドームの40㎝望遠鏡(LX200-40改)、AM5、AZ-GTiです。
架台に搭載できる重量や自由度を考えるとAM5とAZ-GTiのあいだが少し大きく開いている感じがします。
AM5を出すには大げさすぎるし、AZ-GTiでは荷が重いということが意外に多いのです。
ちょうどよいそのクラスの架台としては「EQ5(or3) GOTO」や「SterAdventurerGTi」などが販売されているのですが、ひと声10万円の世界で気楽に購入できる金額でもないし、それ以前にあまり物を増やしたくないという気持ちもあるのです。
「Onstep」は以前からマニアックな方たちの間ではよく知られたオープンソースで各種の架台を自動導入化することができるシステムです。
AM5を導入する以前に所有していたロスマンディGM11をOnstep化できないだろうかとか、一昨年40㎝望遠鏡が故障したときにOnstep化で対処できないだろうかと検討したこともあったのですが、自分のスキルでは少しハードルが高くて結局AM5の購入、業者さんに修理依頼という結果になりました。
上記の2例は時間やコストを考慮した結果でしたが、最近になって中華ネット通販やヤフオクなどである程度対応機種を限定したOnstep化のセットを販売する業者や個人の方が目に付くようになりました。
機種を限定したセットなので、取付金具や配線の準備、ソフトのインストールが済んでいて、部品の取り付けと簡単な調整をすればすぐに使い始められるようになっていて、時間と手間が大幅に軽減できます。
架台込みのセットで新品を購入するより大幅に安価にできるのも大きなメリットです。
そんなわけで今回調達したのがこちら
取付金具はセットになったモーター2個とプーリー部品、制御回路の入ったプラボックス、手動微動スイッチ、ACアダプター、各種配線がセットでヤフオクで25880円(送料込み)で入手しました。
中華ネット通販のほうが少し高く、その分完成度が高い感じでしたが自作したのに近い仕様のほうが後々自由度が高そうな気がしたのと、国内に作成者がいた方が精神的に安心と考えこれにしました。
2万6千円で自動導入化できるのであれば現状自動導入架台として最安の「ACUTER OPTICS TRAVERS(トラバース)」よりも安く済みますし、搭載重量も稼げます。
もちろんトラバースは小さいことに意味があるので比較にはなりませんが、例えばAZ-GTiをセットで買うより、中古でGP赤道儀を調達してOnstep化した方が安上がりになるかも知れないと考えるとかなりメリットは大きいように思います。
とはいえうまく使うことができて何ぼといったところなので何回かに分けて使用レポートを連載しようと思います。