今年は特別に梅雨入りが早かったのですが、そのわりに雨の日が少ないよう
な気がします。
本当はまだ梅雨入りしていなかったりして・・・
とは言え、毎日良く晴れているわけでもなく、スッキリしない日が多いのですが・・・
さて、「双眼鏡で星空」シリーズ・・
今日は「いて座周辺の銀河を眺める」をテーマにします。
さそり座の尻尾のあたりから、いて座の南斗六星を通り、昨日紹介したたて座の
散開星団M11の近くまでは天の川が一番濃いあたりです。
私たちの太陽系が属する1千億の星の集団である銀河系の中心方向がいて座に
あるので、当然といえば当然なわけですが、銀河系内の様々な天体がたくさん
並んでいる場所でもあります。
天の川が肉眼で楽勝に見えるような日には(&場所では)、あまり余計なことを
考えずに、素直に銀河に沿って点在する星雲星団巡りをするのが良いと思います。
双眼鏡でも充分に楽しめる天体がたくさんあるからです。
次々に視野内に飛び込んでくるスタークラウド(星団や星が混みあっている
場所)や星雲をただ漫然と眺めているだけでも楽しいです。
できれば手元に星図かガイドブックやファインディングチャートなどを用意
して、見比べながら確認して行くといろいろな天体の位置を覚えることが
できて、あとあと役に立つようになると思います。
望遠鏡で見るより双眼鏡で見たほうが楽しいものもありますし、その逆も
あるからです。
さそり座の尻尾のすぐ左上にあるM7(左下)とM6です。
この2つの散開星団は肉眼でも見えるほど大きな双眼鏡向けの星団です。
(以下に紹介する写真全部に言えるのですが、条件が良ければ写真より、
もっときれいに見えます。)
双眼鏡を銀河に沿って持ち上げて行くと散開星団を伴った散光星雲M8が
見えてきます。(写真右下)
注意深く見ればM8のすぐ上(同一視野内)にM20(三裂星雲)をかろうじて
見つけることができます。
さらに双眼鏡を上に向けると、双眼鏡向けのとても大きく広がった散開星団
M24が見えてきます。
散開星団というより、とても特徴的な星列のスタークラウドといった感じです。
さらに上を見ると散光星雲M17とM16のペアを見ることができます。
楽しめるかどうかは別として、条件さえ良ければ意外にあっさり見えます。
このすぐ上には昨日紹介した散開星団M11があります。
天の川沿いなので星もたくさんあって、いろいろな星列を楽しむことが
できるのですが、星が多すぎて却って物の形に当てはめるのが難しいような
贅沢な空域でもあります。
続く
毎日楽しい解説ありがとうございます。この記事を見ながらステラナビゲータを見て楽しんでます。本当は本物の星空を見たいのですが、天候がなんともしがたいですね。
沖縄はもう梅雨があけたらしいので、本州も入梅が早かったぶん早く明けてほしいです。
Eagleさま
いつもありがとうございます。
ステナビと見比べると確かに楽しいと思います。
最微等級の設定により実際に見た感じに近くなりますが、ステナビで見て面白そうな星列だと
思って、実際の空で見てもあまりぴんと来ない場合が多いです。
この辺が何とも難しいところで、実際の空で確認しながらでないとこのシリーズの記事が
書けないのが実情です。
私的には梅雨がすぐに明けなくても良いのですが、一週間に1回くらいスカッと晴れて欲しいです。(^^;)