ニューフェイス SP FL-90S

4月に「41番目の望遠鏡」という記事を書いたのですが、その後も望遠鏡の
増殖が止まりません。

あまりにも増えすぎているので少し整理したいと考えているのですが、
先月には太陽専用望遠鏡「みかん」と「ガリレオ式望遠鏡」が加わりました。

そして、近くに別荘を持つ古くからの知人が、
「もう使わないし、ほとんど使わなかったので、もらってください」と
持ってきてくれたのがこれ・・・

 

ビクセン スーパーポラリス(SP) FL-90S です。

口径90mm、F9(f=810mm)のフローライトアポクロマート仕様で、
少なくともB級品の多いスタパの望遠鏡の中ではかなり高級品の部類です。

また、ビクセンの90mmのアポクロというのは、1990年前後の短期間にしか
販売されていないと思いますので、かなりレア物と言えます。

当時のアポクロマートの設計ではF値を小さくすると球面収差が大きくなり、
色収差は無いのに長焦点のアクロマートより見えないものが多かった
のですが、F9とわりと長めの設定のため、見え味も期待できそうです。

 が~ぁっ!・・・

 

なんとレンズ全面のかなり広い範囲にカビが・・・

架台も接眼レンズ、ファインダーなどの付属品はピカピカでほとんど
使用感がないのに、なぜかメインのレンズだけが曇ってカビだらけです。

これでは残念ですが、よい見え味が期待できません。

通常のレンズですと自分でばらして清掃してしまうのですが、相手は
とにかく柔らかくて扱いの難しいフローライトです。

やむなくメーカーに修理の依頼をすることにしました。

と言うわけで44番目の望遠鏡はしばらくお預け・・・

帰って来たらまたご報告しますね。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ニューフェイス SP FL-90S への2件のフィードバック

  1. ten のコメント:

    6月14日から二泊三日で利用させていただいた鈴木です。携帯充電器を忘れてしまった鈴木です。その後は送っていただきありがとうございました。昨日やっとスタバで購入したラプトル50で月を見ることができました。(余談ですが今日天体望遠鏡で土星を見るよと息子に言ったところ、変態望遠鏡で女性見るの?といわれました・・・見てみたいけど)この梅雨空、今か今かと待ちわびて半月がたちました。月が見えたときの感動・・・ウン~ン久々でした。息子や妻よりも自分が一番感動していたと思います。妻からのリクエストで土星が見たいというのですが・・・普通の星をみることも大変なのに(見たい星を蛍光塗料の塗ってある穴に入れて見つけるのですが・・・)なにかアドバイスがあれば教えてください。いつもブログはチェックしていますのでブルグに載せてくれたら幸いです。ちなみに自分は赤い火星が見てみたいです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    ten@鈴木 様
    初コメントありがとうございます。
    そして、ラプトル50での初「変態観測」・・・
    あっ、もとい! 初 天体観測 おめでとうございます。
    望遠鏡って初めは予想外に使うのが難しいものに感じられるかも知れません。
    これはもう習うより慣れろの世界で、できるだけたくさんの天体をいろいろな条件で
    苦労しながら導入して、観察していただくのが一番だと思います。
    望遠鏡の使いこなしや、使い方のトリビアなど思いついたらご紹介したいと
    思いますのでよろしくお願いします。

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