原村の星まつりで購入した諸々の品は、夏休み期間中ほとんど手つかずのまま
そっと森に隠してありました。
(ここで森というのは本当の森のことではなく、たくさんの望遠鏡の中
という意味です。念のため)
以前紹介した三脚のように即戦力になるものもありますが、写真を撮る余裕が
ほとんどないために出番もないわけです。
また多くは、そのままでは使えなくて、少し加工が必要だったり、何かしら
工夫が必要だったりします。
そんなわけで、もちろん触りたくてもほとんど時間が取れないし、
精神的にも余裕がないため、手がつかないというわけです。
さて、夏休みも終わり、ほんの少しですが余裕が出て来ると虫が騒ぎ出します。
少しずつ引っ張り出しては、どのようにして使えるようにするか検討を
始めています。
原村ではいろいろ部品あさりをしてきたのですが、今以上に望遠鏡を
増やすつもりはなかったので「望遠鏡の鏡筒や完成品は買わない」と
心に決めていたのですが、どうしても誘惑に負けて勝ってしまったのがこれ・・
スコープタウンの試作品で口径60mm、焦点距離1000mm(F16.7)の屈折鏡筒
(もちろんアクロマート式)です。
写真は比較のため焦点距離800mmのアトラス60(下側)と並んでいます。
f=1000mmというのは60mmのレンズの中で現状では一番長い焦点距離です。
(昔々にはアストロ光学に1200mm(F20 !)というのがありましたが・・・)
F値が小さくても色収差を少なくできるアポクロマート式の屈折望遠鏡が
普及するようになって、アクロマート式までF値の小さなものが主流になって
しまいました。
しかし、当然のことながらアクロマート式でF値を小さくすれば、収差が
どんどん大きくなって、スッキリした見え味が望めなくなります。
アクロマート式の場合、性能が充分に確保されるためにはF15が必要というのが
昔は常識だったのですが、使いやすさと性能のバランスから最近はF15よりも
少し短めというのが主流になってしまいました。
ところが、F値が10前後の望遠鏡を普段見ていて、たまにF値の大きな
望遠鏡を見ると、「やっぱFが大きいほうが良く見えるよね・・」ということに
なってしまいます。
という訳でF15よりも大きなF値のこの望遠鏡がどんな見え方をするのかと
思うと、(価格の手ごろさもあって)ついフラフラと買ってしまったわけです。
とりあえず手持ちの搭載可能な架台に載せてどんな感じに見えるのか、
試すための準備を始めたのですが、天候がすぐれないためファーストライトは
週明けになりそうです・・・
長焦点アクロマートファンです。ハイゲンミッテンズエーにサンダイアゴナルプリズム、サンダイアゴナル用サングラス 口径60mm 焦点距離1000mm での眼視太陽観察は何と言っても王道です。 長焦点での二重星巡りも良いですね。
クリューガ60星さま
長焦点アクロ+MHの組み合わせは抜けが良く、色収差も少なく下手なオルソよりもよく見えることがありますね。
アイポイントが短いのでメガネが必須の乱視にはちょっと辛いですが・・・・
いかにも望遠鏡というフォルムはいまだにワクワクしますね。
普段使いはどうしても取り回しの良い短焦点アポクロに転んでしまいますが・・・・