日の出光学　ヒノデ５×２０－Ａ１

昨晩から雪・・・

今シーズン最高の積雪になりました。

明け方まで晴れず気をもんだのですが、日の出頃に(またも！)奇跡的に
雲の切れ間が・・・

というわけで、今朝の月。

薄雲＆薄明でコントラストもピントもメッタ、メッタですが、連続記録が
更新できました。

さて今日は、昨日予告しました日の出光学の製品｢ヒノデ５×２０－Ａ１｣
についてのレビューです。

スペックや価格、商品の紹介、開発経緯などは日の出光学のサイトをご覧
いただくとして、ここでは私の感想に絞って書きたいと思います。

昨日も書いたのですが、私が双眼鏡の善し悪しを判断する基準は、倍率や
口径といったスペック以前に実際に手にとって自分の目で見たときの
ストレスのなさがどうであるかというところに重点があります。

で、この｢ヒノデ５×２０－Ａ１｣、日の出光学のサイトに書いてあるように
【初めてのぞいてみると、大抵のお客様は、「おおっ！」と声をあげます。】
という表現がぴったり来るものでした。

とにかく、のぞいたときに目にストレスが掛かりません。

ストレスが少ない要因としてはいくつもの複合的な要因があると思うのですが、
｢ヒノデ５×２０－Ａ１｣についてその理由を以下に列記してみます。

・アイポイントがとても寛容で、目幅がきちんと合わせていなかったり、
　のぞく角度がいい加減でも、視野全体を見渡すことができる。
　
・中心から視野周辺近くまで像の乱れが少なく、視野全体がシャキッと
　して見える。
　
(上記２つについては、は見かけ視界４７度程度と無理に広角にしなかった
ことが成功要因だと思います。)

・とにかく抜けが良く、視野内が明るく見えます。口径20mmクラスの双眼鏡で
　昼間の風景を見て、まぶしいと感じるほど明るく見えた双眼鏡にはじめて
　出会いました。
　
・とにかく軽いので、のぞきやすさと合わせて長時間のぞいていても、
　目も腕も全然疲れない。
　
・見口(接眼部)の目当て用ゴムが柔らかく、目に優しいし、眼鏡用に折り
　たたむときも簡単にできて、ストレスがありません。

・メガネをしていてもアイポイントがつかみやすく、のぞきやすいです。

何より星を見たときに視野周辺近くまで星像がビシッとしていますので、
それほど視野は広くないのに視野の狭さを感じないから不思議です。

これまで20mmクラスの双眼鏡というのは暗くて、夜星を見るに使う気に
全くならなかったのですが、この｢ヒノデ５×２０－Ａ１｣は夜でも目で見た
以上に風景が明るく感じるほどの見え方をします。

20mmクラスではじめて星を見たいと思える双眼鏡といえます。

スタパおかみがこの双眼鏡を使って(ちなみに彼女は双眼鏡に関しては全くの
ド素人で、今まで双眼鏡がうまくのぞけていなかったようで)、
｢何ぃ～、この双眼鏡ぉ～・・、ちゃんと両目でみえるぅ～・・・、こんなの
はじめてだぁ～・・・｣とそのまま取り上げられそうな勢いでした。

マニアックで意地悪な見方をしますと、レンズのコーティングがマルチ
でなく、フレアがでやすいとか、見口のゴムが柔らが過ぎて、レンズキャップ
が着けづらいなど、欠点が皆無であるとはいいません。

でも他に類似スペックのほとんど見あたらないカテゴリーの製品で、極めて
完成度の高いものといって良いと私は思います。

１万円を切る、手頃な価格も含め、いつも持って歩きたい、
すっかりお気に入りの一台です。

お子さんや初心者の入門用としてはもちろんですが、すでに大型の双眼鏡を
持っている方でもサブ機として手元に置いておいて損のない製品だと
思いますネ