今日は夕方から雪・・・
夜遅くには晴れて、満月過ぎの月夜に星が輝く夜になりました。
20cmほどの積雪は今シーズン最高で、明日は朝から雪かきで忙しそうです。
さて、今日のお題は「燃焼式カイロ」。
中に棒状の練炭を入れて実際に火を付けて暖めます。
使い捨てのカイロが全盛になって、火災や一酸化炭素中毒の危険性がある事から
すっかり世の中から消えてしまったようですが、まだ入手可能です。
なぜ、そんな危ないものを使う必要があるのかという事ですが・・・
現在全盛の使い捨てカイロというのはある程度暖かいところで、保温が充分な
ところでないと使い物になりません。
わりと空気の出入りの激しい上着のポケットなどに入れておいても、屋外では
全然暖かくならなくて、家の中に入ってしばらくすると暖かくなることが
あります。
本当に寒い場所や、外気にさらされるところでは全く役に立ちません。
ベンジンを使って触媒方式で燃焼させるタイプのカイロもありますが、これも
使い捨てカイロと同じく低温の場所や外気にさらされる場所では役に立ちません。
悪条件下でも確実に暖めてくれることで、この「燃焼式カイロ」が生き存えて
います。
で、なぜ今さら私がこれを紹介するかというと、天体写真を撮影するときの
必需品でもあるからです。
夜の屋外に長時間カメラを置くと、大気の状況により夜露がレンズに着いて
しまうことが多くあります。
夜露が着くのは空気に含まれた水蒸気が、その空気より冷たい物に触れたときに
水に変わるからです。(冷たい飲み物が入ったグラスに水滴が着くのと同じ理由
です。)
ですから、夜露が着かないようにするにはカメラのレンズが気温よりも高く
なっていればよいので、上の写真のようにカイロをカメラレンズに巻き付けて
暖めてあげることにより夜露を防止します。
これ効果てきめんで、相当夜露のひどいときでもレンズに結露することが
なくなります。
私はこれまで結露したらドライヤーで乾かし、暖めるという方法をとって
きたのですが、最近は電源のない場所で星景写真を撮ることも多くなって
きたので購入しました。
従来はネットで探してもうまく見つけられなかったのですが、
ようやくこちら↓で購入することができました。
http://www.glo-cal.co.jp/
最近ではオーロラ観察などでもニーズがあるようで、噂では新宿のヨドバシ
カメラでも入手が可能なようです。