今日の昼間はよい天気でしたが夕刻から雲が・・・
でもそのおかげでかなり荘厳な感じの夕空を見ることができました。
さて今日も「双眼鏡で星空・・」シリーズ・・・
秋の星空の星群・星列の紹介を続けます。
秋の星座で天の川から大きく離れた南の空あたりは星の数が少なくて、
これまで紹介してきた はくちょう座デネブ-カシオペア-ペルセウス あたりの
豪華な星空と比べるとかなり見劣りがします。
私自身、豪華なほうばかりに目がいってしまい、初めのうちはなかなか南の
空を見る気に慣れませんでした。
都会だったら、肉眼では木星とみなみのうお座のホーマルハウトくらいしか
見えないのだろうと思いながら掃天したのですが、細かく見てゆくと意外に
面白い星列をいくつか見付けることができました。
今日はそのひとつ おひつじ座α星(ハマル)付近の星列を紹介します。
おひつじ座そのものは黄道十二星座の一番初めの星座なので知らない人は
いないと思うのですが、実際の星空では明るい星がないですし、形も
オヒツジには見えませんし、たどりにくいので、わりとマイナーな存在です。
でもα星(ハマル)付近を双眼鏡で見ると・・・
ハマルを起点に釣り鐘形の星の並びを見付けることができます。
左下のほうに尻尾のように延びる星列まで含めてみると、ロウソクを乗せて
持つタイプの燭台に見えてきます。
ちょっと話がそれますが・・・
星列ではありませんがβ星のすぐ下のγ星(メルサティム)は非常にきれいな
等光2重星(同じ明るさの星が接近して見える二重星)です。
離角が7.8秒とかなり近いので100倍くらいの倍率が必要ですが、雪だるまの
ように双子のような白い星が並んでいてとてもきれいです。
望遠鏡を使う機会があればぜひ見ていただきたい二重星のひとつです。
ちなみにこの星、望遠鏡を使って発見された最初の二重星といわれる歴史的にも
意味のある星だそうです。