皆既月食の楽しみ

今夜は牛山俊男さんの星めぐりの夕べ・・・

 

本年最後ということで、一年間のサマリー的な選りすぐりの写真をたくさん
見せて頂きました。

今日紹介された写真の中には今年の春に氏とメシエ(ハーフ)マラソンをしたときの
私が登場してちょっと恥ずかしかったです。

さて昨晩は皆既月食で、昨日のブログでもすでに報告しているのですが、
もう少し詳しく書いておきたいと思います。

皆既月食そのものは1~2年に1度や2度は起こるのですが、日本(観測地)が
その時刻に昼間だと(月が出ていないので)見ることができません。

真夜中に皆既になり、欠け始めから皆既、そして元通りになるまで全部を見る
ことができるチャンスは意外に少なく、数年に1度くらいしかありません。

その数年に一度が晴れるかどうかという問題もありますので、じっくり月食
観測ができるチャンスというのは、ヘタをすると10年に一度くらいしか
ないという場合もあるわけです。

そういった意味で昨晩の皆既月食は晴天率の高い冬の真夜中に皆既になる
最高の条件だったといえ、多くの天文ファンが注目していたと思います。

デジタル一眼カメラが本格的に普及し、いろいろな撮影手法や画像処理手法が
だれでもできるようになったため、これまでプロやハイアマチュアでないと
撮れないような写真が、わりと簡単に撮れるようになってから初めての好条件の
月食だった、ということも今回の月食が注目された理由かも知れません。

ただ月食というのは日食と違って皆既の時間がとても長く1時間前後も
皆既になっていて、最大でも8分くらいの皆既日食と比べるとどうも緊張感が
少ないです。

また日食の場合、秒単位で皆既の始まりと終わりがハッキリしているのに、
月食の場合は地球の空気のせいで月の欠け際がぼやけているので、皆既の
始まりと終わりはかなりハッキリしません。

そんなこともあり(昨日も書きましたが)個人的には月食の観測はとても好き
というほどではないです。

もちろん月が欠けてゆく様や、皆既になって赤黒いぼんやりした月を見るのは
不思議な眺めで充分面白いのですが、上記のまったり感のせいか、どうも本気で
観測しようという気にならないというのが以前の私の月食感でした。

月食なんて都会で見ても田舎で見ても同じと思っていたのですが、スタパを
開業してからはじめて2007年の8月におきた皆既月食を見て、大きな間違いで
ある事に気付かされました。

新月の時でも星の見えない都会で月食を見ても、月の形や明るさが違って
見えるだけで、星の見え方にはそれほど差がないのですが、星のきれいな
場所で見れば、皆既になったときには月明かりでかき消されていた暗い星が
ワーッと見えてきます。

この変化はかなり劇的で、日食で皆既の時に金星や木星、1等星くらいの明るめの
星が見えてくるのと同じかそれ以上に感動ものです。

満月がそこにあるのに、暗い星々や天の川まで見えてくるというのは都会では
味わうことのできない皆既月食の楽しみであると思います。
(昨日の「皆既中の満月と冬の大三角」の写真を見たいただくと右上から左下に
うっすらと冬の天の川が写っているのがわかると思います。)

 

写真は昨日の写真より少しクローズアップした「おうし座の中にいる皆既月食
中の満月」です。

星がたくさん写るように露出を長くかけていますので、さすがに赤黒い月も露出
オーバーになって明るく写っていますが、ヒアデス星団やプレアデス星団の星が
たくさん写って、普段の満月だったらぜったに撮れない写真が撮れたというわけ
です。

星座の形が分からないかたのために、星座線を入れた写真もアップしておきます。

 

ご参考まで (^_^)v~

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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