月の写真をラプトルで撮るわけ

今日も一日何だかどんよりした曇空でした。

さて、まずは昨晩の月の写真です。

 

昨日も1日曇天だったのですが、深夜になってようやく雲が切れて雲間に
月が顔を見せてくれました。

連日の月の写真を撮っている機材については先日紹介しましたが、今日は
なぜこの組み合わせを使っているのかについて少し詳しく解説したいと
思います。

このシステムは極々簡単なものででカメラを除けば2万円もかかっていない
システムです。

いかにお手軽に月の写真を楽しむかというのが(私の場合)重要なテーマで、
口径5cmという小さな望遠鏡でどこまで写すことができるかという楽しみを
実現できます。

5cmの望遠鏡というと今ではおもちゃのようなグレードと思われがちですが、
月の全景を写すだけなら充分な性能です。

むしろこれより口径が大きく高性能になると気流の影響を受けやすくなり、
気流の良いときと悪いときの写り方の差が大きくなってレベルの揃った
写真をコンスタントに撮ることができにくくなります。

一枚物の写真ならばよいのですが、月齢ごとの形の変化をズラリと並べて
見ようなどと思うと小さな口径の望遠鏡のほうが有利になります。

気流の影響を受けにくい分写真の歩留まりもよく、たくさん写さなくても
よい画像が得られやすいです。

小さい望遠鏡のほうが温度順応が短時間ですむので、わりとすぐに撮影が
開始できて、ストレスになりません。

そんなわけで先日紹介したラプトル50(改)のシステムはなかなか
気に入って使っているというわけです。

以前はこの望遠鏡とコンデジを組み合わせてコリメート撮影をしていた
のですが、ミラーレスのLUMIX G3を購入したので直接焦点撮影をする
ことにしました。

もちろん普通の一眼デジでも撮影は可能なのですが、カメラが大きく、
重くてこのシステムには重荷であることと、センサーが大きいので、
月が(相対的に)小さくしか写らないという問題があるため使って
いませんでした。

LUMIX G3はマイクロフォーサース規格のセンサーで、通常の一眼デジ
より小さいので、焦点距離600mmのラプトル50と組み合わせると
ちょうどよい大きさに月が写ってくれます。

直接焦点撮影というのは望遠鏡のレンズとカメラのセンサーの間に
何も入らないので、とてもクリアで切れのよい画像が得られます。

たまたまなのですが、 とてもよい組み合わせになっていたようです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天文関係, 月・惑星, 望遠鏡・機材 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください