双眼鏡で星空観察入門 - 序 -

今日は朝から雨降り。

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午後には一度上がりましたが夜にはまた本降り。

この時期にしてはとても涼しくて、半袖ではいられないほどでした。

さて、「双眼鏡で星空観察入門」シリーズを開始すると予告はしたものの、書きたいことがたくさんありすぎて、頭の整理がつかず、何から書いたら良いかわからないまま夜が更けてしまいました。

なので、まずは「なぜ」このシリーズを立ち上げるのかを「序」として記しておきます。

双眼鏡で星空を眺めるのは本当に楽しいです。

もちろん空の条件や、個人の感じ方の差はあるのですが、良く晴れた日に天の川や様々な星たちを眺めていると、今さらながらに「ああ、なんてきれいなんだろう・・・」と涙目になることが何度もあるほどです。(歳のせいか涙腺がゆるんできたのかも知れませんが・・・)

でも私自身、長年星を見ることを趣味にしてきたのに、その楽しみ方に気付いたのはわりと最近、スタパを開業してからのことです。

「今まで自分は何を見ていたんだ」と情けなく感じたり、これまでの時間を「もったいないなぁ・・」と思う反面、「こんなにきれいなものに出会えるこの趣味を続けていて本当に良かった」とも感じています。

そんな思いから旧「双眼鏡で星空を楽しむ」シリーズは少しでもたくさんの方に双眼鏡で星空を楽しむことを広めたいと考え、かなりの長いあいだ連載をしました。

あれから5年、ことあるごとに双眼鏡で星を見る楽しさを啓蒙する気持ちはあるのですが、散発的で、内容もバラバラで、真面目に啓蒙活動をしてきたとはいえない状況でした。

周りを見回しても・・・
新しい双眼鏡向けの天文書籍が出た噂を聞きませんし、本当に星空観察のことを考えて作られた製品(双眼鏡そのものもそうですが、それ以外の周辺グッズ)がドンドン出てきたりということもありません。

双眼鏡で星を見るのが楽しい!!・・・という方にもそれほどたくさん出会うことはありません。

「もったいない!」という気持ちからもっと、もっとたくさんの方に「双眼鏡で星を見てヨカッタ!!」と感じていただけたらと考え、もう一度シリーズを立ち上げることにしました。

スタパの貸出用双眼鏡

スタパの貸出用双眼鏡(約30台)

かなり長いシリーズになると思いますが、気楽にお付き合い下さい。

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新・双眼鏡で星空を楽しむ (予告)

今日も梅雨明けはまだのようです。

夏休み体勢になって1週間以上が経過しましたが、晴れなくて本当に困ったものです。

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それでも一歩森の中に入ると、梅雨明けを待ちきれないセミたちが大合唱のセミ時雨。

写真では音が伝えられないのが残念です。

さて、星空写真の入門シリーズが終わったので、この先新シリーズを連載して行きたいと思います。

「双眼鏡で星空を楽しむ」シリーズは2011年5月から10ヶ月くらいかけで67回も連載したこのブログでも最大のシリーズです。

今読み返すと「良くやったなぁ~・・」と思う部分も多いですが、シリーズとしては走りながら作っていった部分が多いこともあり、話があちこちに飛んだり、偏った内容の部分も多々あります。

前回、言い足りなかった部分や別記事として分散した双眼鏡関連記事をリメイクしつつ、ひとつにシリーズ化して読みやすくしたいと前々から考えていました。

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前回の開始から5年以上が経過していることや、スタパの双眼鏡関連機材も当時よりもかなりグレードアップしていますので、今が潮時かと考え「新」シリーズとして「双眼鏡で星空観察」に取り組むことにしました。

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基本の部分は旧シリーズのリメイクとしつつ、行き当たりばったり的な旧シリーズよりも補足を加えつつ体系的に話を進めて行きたいと思います。

双眼鏡を使った星空の楽しみ方を、じっくり、たっぷり解説して行きたいと思います。

実はマニアと言えるレベルの天文ファンでも意外と双眼鏡で星空を眺める楽しさを「良く」知っているかたは少ないような気がしています。

私自身、旧シリーズを連載するうちに双眼鏡で星空を眺める時間が長くなって初めて双眼鏡で星空を眺める楽しさが分かったのです。

もちろん楽しみ方は人それぞれですし、双眼鏡が性に合わない方もあるので、あくまでも「そんな楽しみ方もあるのね・・・」くらいに読み飛ばして頂いて構いません。

もちろん少しでも参考になるならこんなに嬉しいことは無いですが・・・・

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星景写真入門 その14

今日も昼間は青空が広がり夜が楽しみな天気だったのですが・・・・

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さていよいよ今日は「星景写真入門」の最終回です。

6.星空撮影の処理

6-1. 画像処理ソフトについて

初めて星空の元で撮った写真はどんな出来だったでしょうか?

思いのほか良く撮れてホクホクしたかたもあれば、うまく撮れなくて残念!、という方もあるでしょう。

写った画像をPCで見ていると、もう少しの方はもちろん、良く撮れたかたでも「もう少しスッキリ写ってくれたら」とか「少し赤く写りすぎた・・」などだんだん不満が出てきたりします。

本シリーズの冒頭のところでも書いたのですが、実は天体写真の場合はカメラがはき出したデータをそのまま使うことはわりと少なく、何らかの画像処理を施すことが多いです。

画像処理というと何だか難しそうですが「薄化粧」程度の処理なら慣れればものの1分もあればできるようになります。

画像処理のソフトはいざ使おうと思うとたくさんありすぎてどれを使って良いか分からないかも知れません。

使い慣れたものがあればそれを使えば良いですし、使ったことが無ければデジカメを買ったときに付属してきた画像処理ソフト(ある一定以上のレベルのデジカメには付属のCD-ROMに入っていることが多いです)を使えば良いです。

私が普段簡単な画像処理や画像管理に使っているソフトは「XnView」というフリーウエア(無料)のソフトです。

「XnView」は500種類以上の画像ファイルを表示できる画像ビューワーで、フォルダの画像をサムネイルとプレビューペインで表示することができます。

画像のリサイズ、トリミング、明るさ等の調整や画像形式の変換などを行うことができますので、私が普段ブログに上げている写真のほとんどはこのソフトで処理しています。

OSはWindows 8.1ベースですがWindows 7/10でも同様に問題無く使えます。

とても軽くてサクッと立ち上がり、サクサク動いてくれるのと、変な宣伝や「有料版にアップグレードしろ」などとうるさいことを言わないわりに高機能なので気に入って使っています。

特にこれといったソフトがない場合にはお奨めのソフトです。

文字入れや作図(矢印を入れるなど)、画像の合成・組合わせなどは得意ではないのでそういった処理は別のソフトが必要になる場合があります。

ダウンロードの仕方や使い方はネットで検索するとたくさん出てきますが、こちらを参考にされると良いでしょう。
http://www.kananet.com/freesoft-xnview.html

6-2. 簡単な画像処理

ここでは「XnView」を例に実際に簡単な画像処理をして見ます。

下は昨日ご覧に入れた星空の写真です。

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「XnView」で開き、「明るさ・コントラスト・ガンマ調整」のアイコンをクリックします。

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「画像修正」ウインドウで「明るさ」と「コントラスト」のスライダーを少しずつ上げてみて下さい。(ここでは明るさ:26、コントラスト:50に設定しています。)

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でできあがった画像がこちら

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いかがでしょう?

好みの問題はあるかも知れませんが、たったこれだけの操作で劇的に見栄えが良くなっているのがわかると思います。

赤味や青味もこのウインドウで調整ができるので必要に応じて調節してみて下さい。

画像処理の世界は、これまたとても奥が深くて、どこまで行っても正解にたどり着けないような気がしますので、本シリーズでの解説はここまでとします。

さてさて、予想外に長いシリーズになってしまいましたが「星空写真入門」は以上です。

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星景写真入門 その13

今日は久々といった感じで少し日射しが見られました。。

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梅雨明けはまだなのかなぁ・・・

さて今日も「星景写真入門」が続きます。

5.星空撮影の実際

5-2. 撮影開始までの準備(の続き)
7) プレビューする

露光(&長秒露光補正)が終わったら、プレビューボタンを押して撮れた画像をビューファインダーで確認します。

構図が狙いどおりか、露光量が適正かどうか、空の色が不自然で無いか?

拡大してピントが合っているか、ぶれていないか、星の日周運動による動きやノイズが許せる範囲か?

などを確認します。

撮影現場でこれらを冷静にチェックするのは結構難しく、慣れがいるかも知れないのですが、できるだけ客観的に確認するようにしましょう。

また、一般にビューファインダーに表示されるプレビュー画面はPCに取り込んでから再生したときよりもかなり鮮やかに表示されることが多いです。

プレビューをみて「凄ッく良く写ったぁ~!!」とニンマリしても、あとでPCで見るとガッカリなんてことがかなりあります。

露光量が適正かどうかを判断する手法としてプレビュー画面でヒストグラムを表示させる機能を持つデジカメが多いです。

ヒストグラムというのは画面内にどの明るさのものがどのくらいあるかを示すグラフで、横軸が明るさ、縦軸がその明るさに対する画素数(またはその比率)を示します。

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ヒストグラムの山が左に寄っていると全体に暗い(黒の部分が多い)イメージで、右に寄っていると明るい(白っぽい)イメージとなります。

天体写真の場合、一般には中央と左側の中間くらいに山のピークがあるような画像が適正露光といわれています。

下の画像はやや暗めです。

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これをプレビューしてみると

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山がかなり左側に貼り付いた感じがするので、露出アンダーと判断できます。

上より多めに露光した画像が下です。

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こちらのプレビュー画面を見ると

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一つの山のピークがほぼ左から4分の1のところにあります。

左に貼り付いた山がありますが、これは木立の暗い影の部分を示しているので、空だけを写すとか、月夜で風景も見えているとかでない限り無くならない部分です。

作風というか好みの部分もあるので、どれが正解ということもないのですが、ひとつの判断方法として使えば良いと思います。

少し長くなりましたが、実際には慣れてしまえばプレビューして瞬時にこららの確認ができます。

確認結果がOKであれば、他の構図で撮ることも考えます。(例えば縦構図にするとか、地上の比率を小さくするとか)

NGであれば露光条件を変えたり、NGな理由を無くする(または軽減する)方法を検討して取り直しをします。

デジタルですから結果を見ながら納得の行く画像が得られるまで、撮り直して見ましょう。

以上が星空の写真を撮影するまでの流れです。

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星景写真入門 その12

今日はとても涼しい、でもスッキリしない天候の一日でした。

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さてまだまだ「星景写真入門」が続きます。

5.星空撮影の実際(の続き)

さて「5-1. 撮影までの準備」で全ての準備は完了したので、実際の撮影に臨みます。

5-2. 撮影開始までの準備

機材の準備を全て終え、カメラを載せた三脚を担いでその他の必要な機材も持って外に出たところからの流れを列記して行きます。

1) ロケーション探し

自分が撮りたいと思う星空、風景が見える場所を探します。

特に意図がない限り、写野の中にできるだけ人工の光(外灯など)が入らない場所を選びます。(都市星景の場合はこの限りではないですが・・・)

三脚を置区場所をほんの数十センチ動かしたただけでも、がらりと印象が変わるときがあるので、面倒がらずに三脚の位置決めをして下さい。

2) 三脚の設置

だいたいの位置決めが決まったら(微調整はあとでよい)、三脚を充分に安定する角度まで開いて置きます。

前にも説明したようにブレによる失敗を極力減らすため、構図上問題のない範囲で、三脚はできるだけ延ばさず、最小限の高さにします。

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傾斜地などではカメラの水平が出ていないとあとで構図をとるときに苦労することがあるので、各脚の長さでなるべく水平になるように調節します。

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3) カメラ設定の最終確認

撮影に入る前にカメラの各種設定の最終確認をします。

・マニュアル露光モード
・マニュアルフォーカスモード
・シャッタースピード(30秒)
・F値(F3.5)
・ISO感度(3200)
・長秒露光補正ON
・カメラによってリモコンスイッチ使用モード
・液晶画面の明るさ(例えば暗め)
・画質モード(できるだけRAW+JPGを推奨)
・ホワイトバランス(オート)

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明るいところで設定しているはずですが、上記S・F・Iの設定はとりあえず天の川を写すための設定ですので、月明かりがある場合は都会地での撮影の場合は臨機応変に露光量が小さくなるように(例えばS=10”、F=5.6、I=800など)設定します。

4) ピント合わせ

ピント合わせの手順は以下のようにします。

・(一眼レフタイプの場合は)ファインダーを直接覗き、その場で見える一番明るい星を中心付近に捉えます。

・ファインダーで見えない場合はだいたいカメラがその方向に向くようにします。

・カメラのライブビュー機能をオンにして、中央付近にあるはずの明るい星を見つけてピントを合わせる。

・ピント合わせのコツ次のようにします。
始は少しラフにピントリングを回してだいたいピントの合っているところを探す
→ ピントリングを0.1mmきざみに回す感じでピントを追い込んで行く
→ 明るい星が一番小さく見え、周りに暗い星も見えるくらいまで追い込んだらそっと手を離す
→ ピントリングが動かないようにそっとテープで固定する
→ テープ止めしてから再度ピントがずれていないか確認する
(ピント合わせをカメラのソフトで行うタイプや、ピントを無限遠に設定できるカメラの場合はその設定で行います。)

露避けヒーターを用意している場合は、ピント合わせの後ヒーターを装着し、必要に応じヒーターの電源を入れます。

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ピント合わせがしっかりできていないとどんなに良い写真が撮れても後で大きく延ばすことができません。(SNSに掲載するレベルなら何とかなる場合もありますが・・・)

撮影の途中でも時々チェックするくらいの細心の注意を払うクセをつけて下さい。
(写した画像を強拡大でレビューすればよいです)

5) 構図合わせ

ピント合わせが済んだら、写したいと思う方向にカメラを向けて、しっかり固定します。
特別な意図がない限り、カメラの横方向が水平になるようにします。
(カメラに水準器が内蔵している場合はそれを参考にします。ない場合は地平線など景色とカメラを見ながら水平だしをします。)

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傾斜地などでの撮影ではカメラを水準器で水平にしたつもりでも撮影後にレビューすると違和感を感じる場合があります。

こんな場合は機械的な水平にこだわるか、構図上の見た目にこだわるかは自分の感性で決めて良いと思います。(正解は無いです。)

6) 撮る!!

ここまで来ればあとはシャッターを押すだけです。

もちろんリモコンがあればリモコンを使いましょう。

有線リモコンの場合、リモコンの操作時に引っ張ったり乱暴に扱ってカメラがブレないように注意を払います。

リモコンがない場合はカメラのセルフタイマー機能を使います。

最近のデジカメはタイマーの遅延時間を10秒と2秒といったように選べるようになっているものが多いですが、その場合は短い方(2秒)でOKです。

さあ撮りましょう!!

長秒露光補正をONにしている場合は、露光時間が過ぎてシャッターが閉じた後も露光時間と同じだけカメラが「BIJIY」状態になり、操作を受け付けなくなりますが焦らずに待ちましょう。

さあ、思い通りの星空の写真が撮れたでしょうか?

文章で書くと随分長い道のりのようですが、慣れれば「ここで撮ろう」と三脚を置いてから3分もあればここまでの作業は終わります。(続く)

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星景写真入門 その11

今日も暑い一日、でもスッキリしない天候でした。

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まだまだ「星景写真入門」が続きます。

5.星空撮影の実際

さあ、これまで解説したことを理解したらあとは実践あるのみ。

実際の撮影に臨みましょう。
5-1. 撮影までの準備

撮影までの準備をチェックリスト代わりに列記します。

1)機材の用意

カメラ(カメラレンズ、フード、フィルター、予備バッテリー)、三脚、リモコンスイッチ、ピント固定用テープ、ハンドライト、屋外用シートor座布団、露避けヒーター、etc.

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2)カメラの設定

屋外に出てからでも良いですが、できれば明るい部屋の中でこれから撮影するであろう対象を想定した設定をしておいた方が外へ出てからまごつかずに済みます。

マニュアル露光モード、マニュアルフォーカスモード、シャッタースピード(例えば30秒)、F値(例えばF3.5)、ISO感度(例えば3200)、長秒露光補正ON、カメラによってリモコンスイッチ使用モード、液晶画面の明るさ(例えば暗め)、画質モード(できるだけRAW+JPGを推奨します)

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忘れがちですがこのときにカメラの内蔵時計の時刻を正確に合わせるクセをつけて下さい。(もしも大火球などが写ったとき、あとでとても大事な科学データになります。)

ホワイトバランスは好みの問題もあるのですが、「オート」か「太陽」にしておけばよいです。
(RAWデータがあればあとからどのようにも変化させることが可能です。)

3)カメラ+三脚などの事前準備

これも屋外に出てからでも良いですが、慣れないと暗い中でカメラを三脚に取り付けるのに苦労するときがあります。

着けたつもりが完全でなくカメラを落としてしまうこともあります。

三脚にしっかり固定し、リモコンスイッチなども取り付けましょう。

リモコンスイッチやストラップがブラついて邪魔になりそうなときはピント固定用テープで固定してしまうのも手です。

カメラにはフードがあれば取り付けます。

また用いる場合はフィルターも取り付けます。

室内、または明るい場所でできることはできるだけ先に済ませておきましょう。

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以上で準備完了!

さあ外へ出て撮影を始めましょう!!

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星景写真入門 その10

今日もトンボが乱舞する暑い一日でした。

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「星景写真入門」が続きます。

4. 露光量の調節

4-4. S・F・Iの三角関係

これまで解説したように露光量の調節には、シャッタースピード(S)、F値(F)、ISO感度(I)の3つの要素があります。

どれかの露光量を下げても、どれかを多くすれば全体での露光量は同じことになります。

例えば・・

S=10sec F=2.8 I=1600 という露光量に対して以下の組み合わせは全て同じ露光量となります。

S=20sec F=4.0 I=1600
S=40sec F=4.0 I=800
S=5sec F=2.0 I=1600
S=5sec F=2.8 I=3200
S=5sec F=5.6 I=6400

はじめはとてもややこしいと感じるかも知れませんが、慣れれば直感的に分かるようになります。(これは組み合わせのごく一例です。)

このS・F・Iをどの値にしたらよいかというのは、それぞれの増減により様々な得失が生じるので、実はかなり悩ましい問題です。

それぞれの相関関係を図で示すと下のような「三角関係」にあることが分かります。

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まさにあちらを立てればこちらが立たずと言った関係といえ、一概に「これが正解」という組み合わせを決めることができません。

得られた画像の使用目的によって設定を変える必要があります。

例えばSNSで見せられれば十分という場合ならISO感度をかなり高くしてもよいでしょうが、大きく引き伸ばして印刷したい場合は画像が荒れないように感度を下げなければいけません。

自分の機材のシステムでどのように写るのかを経験的に把握して行くしかありません。

ただフィルム時代ですと試し撮りをして結果が出るまでに時間が掛かるのでとてもたいへんだったのですが、デジタルですのでその場でドンドン試し撮りをして、納得の行く結果を見つけることができますので、あまり構えることもありません。

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星景写真入門 その9

今日も暑い一日でした。

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日中にはトンボが乱舞し、夕刻にはヒグラシの?時雨が聞こえる暑い一日でした。

さて「星景写真入門」の続きです。

4. 露光量の調節

4-3. ISO感度

露光量の調節にはシャッタースピードとF値のように受光素子に入射する光の量を変化させる方法に加え、もう一つ、受光素子の感度そのものを変える方法があります。

人間の眼も虹彩(こうさい)というカメラの絞りに相当する部品がありますが、それだけでは昼間と夜の明るさの差を吸収することができないので、光を感じる網膜細胞自体の感度を変えることにより明暗の差に対応しています。

カメラの場合、フィルム時代の感度の考え方がそのまま踏襲されていて、ISO(=国際標準化機構)で定めている「ISO感度」が用いられます。

ところで「ISO」のことを「イソ」と読む人が多いのですが、そう発音するのは日本だけだそうで国際的にはそのまま「アイ・エス・オー」と読むことが多いようです。

実際の規格作成現場でどうしても略したいときは「アイソ」発音するのが一般的だそうです。

さてISO感度は数値が大きいほど感度が高くなります。

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ISO感度の数値が2倍になればシャッタースピードは2分の1で同じ露光量になります。

ですからISO感度が高ければ高いほど、短いシャッタースピードで星を写すことができるので、星が日周運動で流れたり、風でぶれたりという心配が少なくなります。

さらに短時間でたくさんのカットを撮ることができるのでとても効率が良いです。(冬には寒い中で長時間待たずに済むのでとても楽です。)

ただ、感度が高ければ高いほど、得られる画像は画質が低下したり、ノイズがたくさん写り込んだりというデメリットも発生します。

下はISO25600/4secの画像

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次にISO1600/65secの画像(いずれも自動追尾の撮って出し画像、リサイズのみ)です。

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このサイズだとほとんど差が分からないですね。

SNSに上げるレベルのクォリティーで良ければカメラの最高感度でも何とか使えそうです。

でも北斗七星のミザールの部分(煙突の右上の星)を拡大して並べると・・

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露光量は同じで明るい星の写り方はあまり違いがないのに、微光星の写り方全然違います。

私のカメラ(Eos6D)の特性なのかも知れないのですが、建物部分の写りにそれほど違いがなかったのにこの違いはちょっとビックリでした。

25600の画像では全体にざらついた感じがして、ノイズの中に微光星が飲み込まれている感じがします。

上の画像はいずれも撮って出しでリサイズ以外の画像処理をしていないのですが、25600の方は少しでも画像を強調するような処理をかけると途端に画像が荒れてしまい、画像処理耐性が全然ない感じがします。

使用するカメラによってもこの辺の画像の状態はかなり異なると思いますので、実際にいろいろ撮り較べてみないと結論は出ないと思います。

少しややこしいのは、周囲の気温によってもノイズの出かたが変わります。
(寒いほどノイズが出にくい)

ので、夏と冬でもこの辺の設定を変えなければいけないこともあります。

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星景写真入門 その8

今日は梅雨明けを感じさせる高い気温と、青い空の一日でした。

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今日も「星景写真入門」が続きます。
4. 露光量の調節

4-2.  F値(=口径比=絞り)

カメラレンズでは焦点距離が同じであれば同じ受光素子なら写る範囲(画角)は同一になります。

ただし、焦点距離が同じでもレンズの有効径が大きければたくさんの光が受光素子に当たるので、同じシャッタースピードでも暗い星を写すことができるようになります。

焦点距離に対してレンズが大きいとか小さいとかの度合いを示す指標として「レンズの有効径」と「焦点距離」の比を口径比といいます。

正式には「F1:5.6」(焦点距離が口径の5.6倍の意味)といった表記をしますが、通常はこれを略して「F5.6」と表すことが多く、この数値を「F値」といいます。

F値は小さいほど(レンズの有効径が大きいので)「明るい」レンズといわれます。

F値が倍になると(例えば焦点距離50mmでF2がF4になると)、レンズの有効径は2分の1(50÷2=25mmが50÷4=12.5mm)になります。

有効径が2分の1になると言うことはレンズの面積は4分の1になるので露光量も4分の1になります。

同じ明るさに撮るためにはシャッタースピードを4倍にする必要があります。

そういう意味でもF値は小さいほど(明るいレンズほど)星空を撮影するのには向いていると言えます。

ところで通常のカメラレンズというのは最大の有効径のF値よりも有効径を小さくする機能(「絞り」といいます)が組み込まれていて、光の量(F値)を調節できるようになっています。

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通常は絞りは開いているのですが、シャッターを開いている間だけ設定したF値に絞りが出てくるようになっています。

最大の有効径のF値のことを絞りを一番開いた状態なので「開放F値」、撮影したときに設定したF値を「絞り値」といったりして区別することが多いです。

さてF値は明るければ明るいほど暗い星が写りやすいのですが「開放F値」で撮影するのが良いかというと、必ずしもそうではありません。

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上はフルサイズの一眼デジ(Eos6D)に20mm/F1.8のレンズを着けて開放に設定して撮影したものです。

次にF4.0に絞って露光量が等しくなるようにシャッタースピードを長くして撮影したものを示します。

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ブログサイズだと分かりにくいのですが、F1.8の方は四隅が暗くなる(周辺減光という)現象が起きています。

中央部の明るさ(天の川の写り方)はほぼ同じなのに、このレンズは開放だと周辺部まで光を確保することができずに暗くなってしまうという状態です。

中央部分を見せる表現手法として使える場合もありますが、F4に絞った方がスッキリした絵になっている感じがすると思います。

作品レベルの写真を撮ろうと思うと「開放」ではどうしてもレンズのアラがでてしまうことが多くてそのまま使えないことが多いです。(四隅の星像のボケが大きくなるなど)

星は点光源なのでレンズにとっては一番厳しい結果がでる撮影対象と言えます。

普通の風景や人物であれば全く問題のないレベルでも、少しでも収差があるとすぐに分かってしまうからです。

どのくらいのF値が良いかというのは、いろいろ撮って自分の好みを見つけてゆくしかありません。

追加説明(7/20)

F値の値のきざみは通常以下のようになっていて、1段階ごとにレンズの有効面積が倍(=露光量が倍)になるような関係になっています。

1 1.4 2.0 2.8 4.0 5.6 8.0 11 16 22

デジタルの時代になって、このきざみをもっと細かく設定できるようになっていることが多いですが、これが基本です。

開放F値よりも小さなF値には設定できないので、使用するレンズの開放F値が3.5であれば3.5からスタートします。

できるだけ開放F値の小さなレンズの方が星空写真には有利です。

でも、F値の小さなレンズは一般的に大きくて、重くて、高価ですし、本編で書いたように開放で使うと周辺減光や周辺の星像が大きくて・・・・ということもあるので事前によく確かめて入手するようにして下さい。

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今日は曇りのち(夜になって)晴れでした。

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そろそろ梅雨明けですかね・・・・

さてさて星景写真入門が続きます。
4. 露光量の調節

デジカメで写真を撮るということは、デジカメの受光素子に光を当て(露光し)て、それを記録するということです。

暗い星でもたくさん光を蓄積してあげれば写すことができます。

露光量を決めるのにカメラでは次の3つの要素があります。

1) シャッタースピード
2) F値
3) ISO感度

以下それぞれについて詳しく説明します。
4-1. シャッタースピード(露光時間)

今さら説明の必要もないと思いますが、シャッタースピードは受光素子にどれだけの時間光を蓄積させるかという時間の長さです。

昼間の撮影では100分の1秒とか500分の1秒といったもの凄く短い時間で写すことが可能ですが、星空はもの凄く暗いので、数秒から数分といった時間、光を蓄積させ続ける必要があります。

カメラの設定がオートのままでは対応しないことが多いので、通常は「マニュアル露光モード」に切り替えて、自分で露光時間(シャッタースピード)を設定します。

露光時間が長いほど暗い星が写りそうですが、カメラを三脚などに固定して撮影している場合には、星が日周運動で動くので(カメラレンズの焦点距離にもよりますが広角系レンズなら)20~40秒くらいが適切なシャッタースピードとなります。

それ以上長くしても星が線になって写るので、暗い星が写るわけではありません。
(長時間露光でも星を点に写す方法はあるのですが、それはまた別の機会にします。)

160717seikei_0328

上の写真はさそり座からいて座あたりを撮影した写真ですが、露光時間を20秒で撮影したものです。(レンズは20mmの広角レンズを使用)

ブログレベルのサイズだとこれを40秒で撮影してもほとんど点のままですが、少し拡大すると少しだけ横に伸びているのがわかります。

下はその20秒と40秒露光の等倍拡大にしたものです。(ここでは露光量を等しくするためF値を変えています。)

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40秒になると少し大きく表示したり、印刷したときに無視できないくらい流れ出しています。

どのくらいのサイズにして使用するかを考えて露光時間を決める必要があるわけです。

また、これだけの長い時間シャッターが開いたままになるので、少しくらいの風ではブレないようなガッチリした三脚が必要になることがわかると思います。

さらにいえば、明るい場所で間違ってこの設定のままシャッターを切ってしまうと受光素子を破損しかねませんので十分な注意が必要です。
シャッタースピードとは直接関係がないのですが、デジカメには「長秒露光ノイズ補正」機能があり、通常はデフォルトでオンになっています。

デジタルカメラは原理的に長時間露光をすると受光素子自体が発生するノイズもドンドン蓄積されて画面全体が砂嵐のようになるという現象が起こります。

この機能はこの現象を軽減するためのものなのですが、撮影した露光時間と同じ時間をかけて受光素子から出てくるノイズを作り出し、写した画像からそのノイズを引き算するという処理をカメラ内部で自動的に行ってくれます。

あとでまとめてパソコン上で「引き算」をする裏技もあるのですが、慣れないうちはカメラ任せのこの設定を使う方が良いでしょう。

30秒露光するとそのあと30秒間カメラが使えなくなるのはかなりかったるく感じることもあります。

SNSにアップする程度の写真と割り切るなら設定をオフにしてもよいです。

また、タイムラプスや比較明合成など後処理でたくさんの画像をつなげるような場合もオフにしておかないとダメです。(続く)

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