双眼鏡で星空を楽しむ -その14-

何だかハッキリしないお天気の一日・・・

 

同じ場所でも全く違う印象の景色になります。

さて、「双眼鏡で星空」シリーズ・・・・なのですが、ここのところ天候が悪く
紹介できる見どころがネタ切れになってきました・・・(>_<)

そんなわけで今日は番外(機材)編。「回転テーブルを作る」です。

リクライニングチェアに座って双眼鏡を見ると「楽ちんでよい!」という
ところまでは以前に紹介しました。

ただ、この体勢ですと上下の視野移動はかなり広い範囲が可能なのですが、
水平方向の移動は意外に範囲が狭いです。

椅子の上で無理に身体をよじって左右方向を見ていると辛いですし、よじった
ぶん視野が回転して、上下方向が狂ってきます。

ふんぞり返って座っていると、椅子から降りて向きを変えるのも、ついつい
億劫になって、よほど「アッチが見たい!!」と思わない限り方向を変える
気にならないことが多いです。

「ソンじゃあ・・」ということで作ったのがこれ。

 

まあ、中華料理屋の丸テーブルの上に乗ってる回転テーブルとか、テレビの
回転台みたいなモノです。

ある部品を使って椅子が載る部分の高さを極力低くしているところがミソです。

せっかくなので簡単に作り方を説明しておきます。

ホームセンターで塗装コンパネ(約900×1800)を600幅×3にカットしてもらい
(もちろん自分でカットしても良いですが、運ぶのに苦労するので今回はカット
してもらいました)、そのうち2枚を下の写真のようにさらにカットします。

 

左は底板で600角に切った板の角をさらにカットして8角形にしてあります。

右は天板で600×700(椅子の脚の前後の幅+アルファです)にカットします。

いずれも回転軸となるボルト用の穴(今回はφ15mm)を開けます。
(底板は中心、天板はリクライニングした椅子の重心付近を目安としました。)

天板・底板を切り出した端材で底板の補強兼ボルトの逃げを作ります。

 

天板も垂木で天板のたわみ防止補強と椅子のズレ止めを取付ます。

 

今回の回転テーブルのキモになる部品がこちら。

 

2枚の円形の鉄板の間に放射状に配置されたニードルベアリングを保持する
樹脂プレートを挟み込むようになっている部品です。

実はこれドブソニアン望遠鏡の架台用部品で、昨年の原村の星まつりの
ときに国際光器さんのブースで購入した物です。
(現在でも入手可能なようです。)

本当は別の目的で購入したのですが、当面使いそうにないのでここで使う
ことにしました。

底板にボルト(M10×60)を通し、このベアリングプレートを置き・・

 

天板を置いて、ナットをWナットにして固定して完成です。

 

あとはこの上に椅子を置いて使うだけです。

いや~・・、これふんぞり返って座ったまま気持ちよく水平回転ができます。

想像以上に快適に双眼鏡の星空散歩ができます。

ただね~、ここまで大がかりになってくると、お気楽な「双眼鏡で星見」の
はずがだんだん重装備になってきて、だんだんお気楽でなくなっているような
気もしてきます。

ラプトルでポン・パッ・サッ(ポンと出して、パッと見て、サッと撤収の意味)
のほうがおきらくなのでは~と・・・? (^^;)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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双眼鏡で星空を楽しむ -その14- への2件のフィードバック

  1. めとろん のコメント:

    う〜む。赤道儀と比較対象すれば、水平回転台付きのリクライニングチェアの方が
    まだまだお手軽かと存じます。
    ラプトルでポン・パッ・サッは究極のお気楽星見ですね!

  2. スタパオーナー のコメント:

    めとろん さま
    回転台+リクライニングの快適さを実感すると、多少重装備でも良いかな?
    と思えますね・・。
    じっくり見たいときには多少面倒でも準備する価値は充分です!(^_^)v

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