今日は今ひとつスッキリしない天候ですが、それでも雲間に富士山が
見えて、畑とのコントラストがきれいでした。
さて今日はマニアネタです。
4月からお散歩カメラとしてお気に入りのオリンパスのSTYLUS1ですが、
4月末の時点で星景写真は何とか撮れるけれど、コリメート撮影(望遠鏡に
カメラを覗かせて撮る方式)には全く向かないという結論に(私の中では)
なっていました。
これはSTYLUS1のレンズが高倍率ズームに多いインナーフォーカス
タイプ(レンズの中にアウトフォーカスがある)のためアイポイントの
短い接眼レンズではピントが合わせられないという原理的な問題の
ため出てきた結論でした。
通常の接眼レンズのアイポイントは長くても20~25mm程度で、STYLUS1
ではピントを合わせることができませんでした。
まあお散歩カメラとしては充分楽しいカメラだし、天体写真が撮れ
無くてもそれほど困るわけではないし・・・と、半ば諦めていました。
でもアイポイントの長い接眼レンズならピントが合うかもしれないと
今日になってふと思いついてしまいました。
そういった目でがらくた箱をあさると・・ありました、アイポイントが
長すぎて使いづらくてお蔵入りになっていた接眼レンズ達です。
中でも一番右のDLC-52はウイリアムオプティクス社のコリメート撮影用
レンズです。
絶版品ですが焦点距離は75mmという長焦点レンズで、2年前くらいの
原村星まつりで入手したものです。
早速このレンズとSTYLUS1を組み合わせて望遠鏡と組み合わせると・・・
見かけ視界の狭いレンズなのでSTYLUS1の最広角側(28mm相当)では
使い物になりません。
2倍ズーム(56mm相当)になるとケラレはありますが何とか使えそうです。
3倍ズーム(84mm相当)になるとケラレは完全になくなりますし、その
状態でも光学系全体のF値はSTYLUS1の開放値(F2.8)が確保されます。
この状態で撮影したのがこちら、
コリメートなので少し画像は甘いですが、STYLUS1でも充分に
コリメート撮影が可能なことが分かりました。
コリメート撮影ができないと思っていた充分STYLUS1が使えると
分かったことお蔵入りしていた部品(接眼レンズ)が日の目を見る
ことができたこととで、今日はちょっと嬉しい気分になりました。