今日は一日雨が降らずにいてくれたので、おかげでデッキ工事が
だいぶ進みました。
さて先日夏の星座シリーズをリスタートさせたのですが、少し間が
開いてしまいました。
ということで・・
先日はこと座を紹介したのですが、こと座を紹介すると流れでは
どうしてもわし座を取り上げることになります。
七夕の織姫星であること座のα星ベガを紹介しておいて、彦星(=
わし座のα星アルタイル)を紹介しないのは、こちらとしてもとても
気持ちが悪いからです。
こと座よりもだいぶ南寄りで、アルタイルは天の川の対岸にあります
ので、昇ってくる順番としてははくちょう座のほうが先なので本当は
後回しにしたいところではあるのですが・・・
さてわし座はほとんどが天の川の中にあってアルタイル以外の星は
3~4等星で形作られているので、都会でその全貌を捉えるのは少し
難しいです。
一番いるか座よりの星(ρ星)は5等星なのでよほど空のきれいな
ところでないと見つけるのが難しいこともあり、星の並びからワシが
羽ばたく姿を想像するのも少し難しい星座です。
ギリシア神話では大神ゼウスがワシに化身して美少年ガニメデを
さらう時の姿だといわれています。
星座絵によってはワシが少年を抱えて羽ばたいている姿が描かれて
いるものもあります。
ゼウスの女癖の悪さは有名ですがそっちの趣味もあったのかと呆れ
ざるをえませんね。
さてわし座は(上にも書いたように)天の川の中にあって、とても
たくさんの星がびっしりと密集している場所です。
このあたりを双眼鏡で眺めると、本当に天の川が星の集団だと実感
できます。
上の写真は強調処理をしているのですが、本当に星だらけの場所で
あることがよく解ると思います。
あまり星が多すぎるからなのか(どうかは分からないのですが)、
わし座にはあまりメジャーな見所がほとんどありません。
こんなに星が多いのになぜ?と不思議に思うほどです。
小さな散開星団や惑星状星雲はたくさんあるのですが、天の川に
埋もれてしまって全く目立たないということかも知れません。
わし座ではないのですが、わし座の尻尾にあたる星(λ星)のすぐ
近くに(お隣のたて座という星座になりますが)M11という全天でも
最も美しい(と私が思っている)散開星団があります。
スタパの観望会でも歓声が上がる天体の一つです。
球状星団かと思うほどたくさんの星がビッシリと集まった姿は
ぜひ一度見て頂きたい天体です。
見所はあまりないと書いたのですが、天の川がハッキリ見える
空に巡り会ったときには、ぜひできるだけ強力な双眼鏡でわし座の
あたりを眺めて下さい。
それだけでも充分に見応えのある宇宙を楽しむことができます。