今日の昼間は相変わらずのスッキリしない天気だったのですが、
夜になって天気予報が外れ、安定した快晴になりました。
新月期の週末、スタパはたくさんのゲストにご利用頂いて星空を
堪能頂くことができました。
さて「さらば夏の大三角」でもう少し引っ張ります。
夏の大三角といえば
こと座のベガ
わし座のアルタイル
はくちょう座のデネブ
という3つの1等星を結んだ夜空の名所のひとつです。
夏の間はベガ、デネブの順に天頂を通過して行くので、まさに夏の
夜空に君臨しているような感じがします。
でもその時期はあまりにも頭の真上にありすぎて、かえって目に着き
づらいですし、魚眼レンズでも使わない限り星景写真のモチーフにも
なりにくいです。
夏の大三角がわりと早い時刻に西の空に傾いて来るこの時期の方が
絵になりやすいと言えます。
夏の大三角が西に傾いている時期というのは、かなり長い時間
ベガとアルタイルが地平線に対してほぼ並行に横並びになった状態で
高度を下げて行きます。
パソコン用プラネタリウムソフトのステラナビゲーターで9月18日の
21時・23時・25時の西天を見てみます。
まずは21時
天頂から急速に降りてきたベガがアルタイルの高度に近づきます。
23時
ベガよりもアルタイルの方が若干高度が高いです。
25時
またアルタイルの方が高度を下げます。
という具合にベガとアルタイルがかなり長時間横並びになったまま
地平線に近づいて行くという状況が続くのです。
ベガとアルタイルが中国や日本で牽牛・織女というカップルの星として
扱われるようになったのは、このような仲むつまじい姿を見せることが
その起源なのではないかと思えて来ます。
いずれにしても、夏の大三角は夏よりも秋に楽しむのが正しいのでは
ないかという気がしてきました。 (続く)