スーパーミラクルムーン

今日の日中は青空も見えましたが、雲が多くときおり雨のパラ付く
不安定な天候でした。

そんな中ですが近隣の紅葉狩りに出かけました。

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スタパ周辺の八ヶ岳高原大橋の眺めは今まさに見頃を過ぎ始めた
といった感じ(=ほぼ絶好調)です。

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少し脚を伸ばして瑞籬湖はほぼ見頃でした。

さて今日は旧暦閏九月十三日。

旧暦では月の満ち欠けをベースにひと月の長さが決まりますが、
29.5日の朔望周期をひと月として12ヶ月の暦を作ると実際の季節の
動きとは約三年で一ヶ月のずれが生じてしまいます。

このずれを補正するために三年に一度閏月を入れて実際の季節との
ずれを修正するという手法を旧暦ではとっていました。

どの月に閏月を入れるかについては細かいルールがあるのですが
(私もあまり詳しくないので)ここでは省略しますが、九月に閏月が
入るのは割に珍しいことのようで、171年ぶりなのだそうです。

通常旧暦九月十三日は十三夜として、中秋の名月の翌月の月を愛でる
行事(栗名月)として定着していますが、一部で今年は十三夜が2回
あるので、名月が3回あるとても珍しい年であると騒がれてます。

171年にぶりのことなので「ミラクルムーン」と呼ぼうなどとも言われて
います。

でもなんか違和感が・・・・

第一、何で日本の旧暦の話なのに英語で「ミラクルムーン」って
いうんだろ・・・?

もしも閏八月があったら中秋の名月を2回やるんでしょうか・・・?

さらに言えば閏一月があったら正月の行事を2回やるんだろうか・・・

よくよく調べてみれば、大晦日などの例外を除けば閏月で2度目と
なる行事はスルーする(=何もしない)のが基本だそうです。

閏月というのはあくまでも暦のずれを修正する便宜的な手法なので
「今年は正月が2回ある!!」などと騒ぐ風習は全く無いという訳で、
わびさびを理解する日本人の感性からすれば、そんなことを言うのは
「野暮(やぼ)」ということになるのでしょう。

普段、旧暦を使っているわけでなく、肌で旧暦を感じていない現代人
から見れば、閏九月がとても珍しく思えるのでこんな騒ぎになるのかも
知れません・・・

個人的にはどういう切り口だとしても月や星を見上げてもらうために
あれこれ騒ぐのは良いことだと思っていますが・・・
(あっ、もちろん飛びもしない流星群で騒ぐのはやめてほしいですが
ねぇ・・・)

というわけでいつも通り今夜の月です。(夜になって晴れました!)

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今日の月は近地点を通過したばかりなのでとても大きな月です。

これが満月ならスーパームーンと言うんでしょうが・・・

あっ、ということは今日は「スーパーミラクルムーン」ということに
なるのでしょうか・・・(^^;)

あーーー・・・、野暮だねぇ~・・・・・オレ・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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