久々の(と思ったら3日ぶりでしたが)良い天気。この時期毎日晴れるのがあたりまえなので、3日ぶりを久々と感じてしまうわけです・・・
さて、昨日の続きです。
ウイリアムオプティクス社(以下WO社)製の超広角(見掛け視界82°)アイピース28mmの見え味がどう凄いのか少し説明したいと思います。
まず見掛け視界82°というのはアイピースを覗き込んだときに視野の端が眼をグルリと見回さないとつかめないほどです。少なくとも上下については眼を「カッ!」と見開かないと上端から下端まで同時に見ることができません。
慣れないと視野の中に吸い込まれてしまうのではないかと不安に駆られるような錯覚を覚えるほどです。
通常広角のアイピースというのは視野の端のほうの像はあまり良くなく、星が点にならないことが多いのですが、このアイピースでは視野径の9割くらいまではシャープに点像になります。
スタパで常用しているペンタックスのXL40mm(見掛け視界65°)は視野径の7割くらいが良蔵範囲なので、WO社の28mmのほうが倍率が1.4倍も高いのに良像の実視界は広いほどです。XL40も今となっては旧型ではありますが、かなり高級な部類に入るもので、とても評判の良いレンズですが、WO社の28mmのほうが一枚上手といった感じです。
スタパの40cmにこのアイピースをつけると倍率は143倍となり、実視界はXL40よりも一回り狭くなりますが、その分空のバックグラウンドの部分が締まり散光星雲などはコントラストがはっきりしてきます。
この組み合わせで初めてオリオン大星雲を見たとき中心部の4重星(トラペジウム)周辺の星雲がモコモコと綿菓子のように見えて、かなり痺れました。
春の系外銀河の観察などにも威力を発揮しそうです。
他の高級な超広角アイピース(例えばナグラーなど)と比較したわけではないのですが、実売価格を考えるとかなりお買得なのではないかと思います。
さて、超広角アイピースの欠点(一般論)としてアイポイントのシビアーさがあげられます。少しでもアイピースが要求するアイポイントの位置を外すと、ブラックアウトしてしまったり、ビーンズエフェクトという豆の形にケラレか生じたりします。WO社の28mmは超広角のわりにはアイポイントの位置が寛容なほうですが、それでもXL40や古典的なオルソなどのアイピースのようには行きません。
このため、それなりに望遠鏡を覗きなれたかたでないと、その良さを実感いただくのが難しいように思います。小さいお子さんや不慣れなかたは覗くこと自体が難しいことが予想されます。
このため少し残念ではあるのですが、初心者のかたやお子さんにも楽しく星をご覧頂きたいというスタパの性格上、観察会の常用アイピースにはしません。
もちろん借用期間中はお客様のレベルや、リクエストに応じて積極的に活用させていただこうと思っています。
超広角の世界を体験してみたいかたは、どうぞお申し付け下さい。
