今日もスッキリしない天候。
天気予報は絶望的なものだったのですが、星空観察会の時刻になると
うっすらと夏の大三角が・・・・
ダメ元で観察会にご案内すると、所々雲のハッキリした切れ目が
できて、アレイ状、リング状の惑星状星雲や、M15、M29などの
星団、アルビレオ、いるか座γ星などの2重星を雲を避けながら
ご覧頂くことができました。
きっとよほど強運のゲストがいらしたのでしょう・・・
さて昨日紹介したテレコンビノ、昨日は前置きだけで終わってしまい
ましたので、今日は実際に使って見た感じをお伝えしようと思います。
まずは覗いているところを正面から・・・
ケント何とかみたい(爆)ですが、冷静に見て頂くと左右の目幅が
全く合っていないことに気づくと思います。
普通の双眼鏡でこういう使い方をするとまともに見えないのですが、
このテレコンビノでは特に問題はありません。(厳密には使用者毎の
目幅に合わせた方がよく見えるのでしょうが・・・)
2倍の倍率はほとんど倍率がかかっているように感じられません。
ちゃんと見比べると2倍になっているのですが、人間の視覚というのは
注視したときに2.5倍くらいに脳の中で拡大して見るという特性がある
ため、あまり倍率を感じられないのかも知れません。
実視界が30°くらいのものすごい広視界なので、見たい対象を
簡単に視野に導入することができますし、手ぶれもそれほど感じません。
ほとんど肉眼の延長といった感じがします。
星も明らかに肉眼では見えないものが見えるので、少し暗めの星座を
辿るのにはとても重宝します。
同系統の製品として昨日紹介した笠井トレーディングのワイドビノ28
と較べると星像は甘く、色収差や歪曲収差も大きいです。
でもワイドビノ28は非常に精密なアイポイントを要求し、メガネ使用は
不可ですし、目をアイレンズにとても近づけなければならないので、
冬はとにかく曇りやすいです。
これに対して、テレコンビノはメガネを掛けたままでも使えるほど
アイポイントが寛容で、とても覗きやすいですし、夜には色収差は
ほとんど感じられません。
ピント調整機能がないので、遠視や近視の方はメガネを掛けないと
星が点像にならないという問題もあるのですが、メガネを掛けたまま
覗けるのでそれほどの問題でもないと思います。
肉眼の補助として使えますので、いろいろと出番はありそうです。