秋の星座シリーズ  -その7- みなみのうお座

今日は朝から気持ちのよい秋晴れ。

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こんな天候の日にはどこにカメラを向けても絵になります。

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夕方には日光をたっぷり浴びて暖まった電柱に暖を求めてたくさんの
トンボがたかるという、この時期ならではの現象も観られました。

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秋の星座シリーズ、今日は「みなみのうお座」です。

秋の星座の中では天の川がケフェウスからカシオペヤを通りペルセウスに
抜けるので北側の空はたいへん賑やかな感じがします。

その一方で南側は天の川から離れるので明るい星が少なく、何となく寂しい
感じがします。

秋の星座と呼ばれる星座達の中で1等星は唯一、みなみのうお座のフォーマル
ハウトだけです。

121023Peg_Psa

フォーマルハウトの見つけ方はペガススの四辺形の右側の辺をずーっと下に
延ばしたあたりにあります。

ペガススとフォーマルハウトの間あたりにはみずがめ座があり、空のきれいな
ところではそれなりに暗い星が点在しているのですが、都会ではほとんど星が
見えないので、フォーマルハウトを見つけるのには苦労しないです。

ただフォーマルハウト、1等星とはいえ、1等星の中ではわりと暗い部類に
入りますすし、南に低いので、都会では見付けるのに苦労することがあるかも
知れません。

周りに明るい星が無いので、南のひとつ星などとよばれることもあるようです。

みなみのうお座はフォーマルハウト以外は4、5等星の星で構成されていて
捕まえるのにはかなり苦労をします。

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写真に写すのにも地平線近くが明るくて写しにくいです。

みなみのうお座は1等星のフォーマルハウト以外に目立った星がないですが、
みなみのうお座だけでなくこの周辺には明るい星がとても少ないです。
(秋の星座の中で唯一の1等星です。)

強いていえば左側30度くらいのところにくじら座の2等星のデネブカイトスが
あるくらいです。

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星の少ない風情はもの悲しい秋の雰囲気をいっそう演出しているようで、上にも
書きましたが、フォーマルハウトのことを「南のひとつ星」とか「秋のひとつ星」
と呼ぶこともあります。

みなみのうお座は古くからある星座なのですがこれといった神話がありません。

どうもメソポタミア文明の頃の雨期にちなんだ水がらみの星座(みずがめ、
うお、くじら、やぎ座の下半身)と並べた員数合わせのような感じもします。

また、望遠鏡で見て面白い天体があるわけでもなく、今ひとつ面白みに欠ける
星座です。

ただフォーマルハウトに限っては上記のように注目を浴びやすい星ですし、
最近はフォーマルハウトに惑星が発見されたとか、星の回りに大きなリングが
あるとか、天文学的には話題が多い星です。

25光年かなたの星の惑星に思いを馳せながら南のひとつ星を眺めるのも
なかなかおつなものです・・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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