ロスマンディ(G11赤道儀)がやってきた

今日は良い天気になりました。

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昨日の時雨れた天候で八ヶ岳山頂は初冠雪になりました。

いよいよ冬将軍がすぐそこまで来ている感じです。

さて、昨日のニューフェース(段ボール)の中身がこれ・・・

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ロスマンディG11赤道儀です。

組み上げた状態がこれ。

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上は足の短いタイプで、ニュートン反射を載せる場合やコンパクト
であることが重要になる遠征用に使用します。

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通常はこちらの長さが調整できるほうを使います。

実はこのクラスの赤道儀、10年以上前(スタパ開業直後くらい)から
ずーーーっと欲しいと思っていました。

天文ドームの40cm望遠鏡は別として、重量級の鏡筒を安心して
載せて使ったり、天体写真用をとるためのしっかりした赤道儀が
スタパにはなかったからです。

ただこのクラスの赤道儀を新品で入手しようとすると、一声50万円
くらいの金額になり、スタパのような零細企業では気楽に買える
ものではありません。

以前から中古で探していたのですが、なかなか縁がなく入手できない
ままになっていました。

今回この機種を選んだポイントは以下の通りです。

搭載重量の割に軽くてコンパクトであること
航空機の機体に用いられる超々ジュラルミンを使用し、赤道儀部は
削りだし加工のため強度と軽量化を両立しています。
競合する他社の架台(EM200やアトラクスなど)と比較して安心感が
大きく違います。
最大搭載重量が27Kgと相当重いものまで載せることができるので
余程のことがない限り重量オーバーの心配がありません。

ゲストへの貸し出しを考慮して、使用方法の難しい自動導入でないこと。
世の中は自動導入がトレンドですが、アライメント作業や導入操作を
(それほど難しくはないのですが)覚えなければ使いないので、
貸し出し用にあまり向きません。
スイッチをONにするだけで恒星の自動追尾が始まるシンプルな
物のほうが貸し出しには向いています。

クランプ固定不要のフリーストップ式であること
この架台の大きな特徴ですが、クランプレスでスリップクラッチに
よるフリーストップです。
クランプなしというのは使い慣れるととても快適ですし、直感的に
使えるので貸し出し用としても適しています。
またスイッチを切り忘れて鏡筒がぶつかっても機器を痛めることが
少ないです。

高精度の自動追尾(ノータッチガイド)が可能であること。
カタログスペックでは400mmクラスの望遠レンズがノータッチで
ガイドできます。
それ以上の焦点距離ではオートガイドなどが必要ですが、現在では
それほど難しくなく制御することが可能なようです。
まさに狙い通りの仕様で、スタパに来るべくしてきた機材といえます。

この先汎用の多目的赤道儀として活躍してもらおうと思います。

ただ気軽に運用できるようにするためには、ある程度しっかり設置
してあげないといけませんし、固定することを前提にすると、雨風を
しっかりししのげるようにしないと思いますので、追々整備を進め
たいと思っています。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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