今年はわりに雪が多いせいかどうかはわからないのですが、やたらに野生動物を見かけます。
スタパの前の畑はシカの足跡だらけですし、先日は真昼間にキツネがダンスを踊るように畑の中で遊んでいました。
夜に車を走らせていると、かなりの頻度でシカが前を横切りますし、野鳥も多く、キジがつがいでウロウロしているのを見かけることもあります。
サンメドウススキー場ではリフト脇をネジロにしてるカモシカがいて、毎度のように目撃することができます。
野生動物の生活圏が狭められて、雪が降ると途端に食べ物が不足して、人目に付くような場所に出てこざるを得なくなるということかもしれません。
さて、今日の民話巡りは「鳴石」です。
鳴石
大泉村谷戸の北方に3.6メートル四方位(くらい)の巨石がある。この石は昔から何か変わったことがあると必ず鳴ったという。そして不思議なことには、この石は人に何でも貸してくれたそうである。冠婚葬祭の時など前日に石の前に行って、「明日までに何々を貸してください」と頼んで、翌朝行くと必ず石の上に頼んだ品物が乗っていたという。そして用が済んだら、またその石の上に返して置けば、知らぬ間に無くなってしまう。
ところが、ある時品物を借りて、それをこわしたまま返して置いたら、石はたいそう怒ったのか、その後はいくら頼んでもけっして貸してくれなかったということである。
3.6メートル四方というとそれほど大きく感じないかも知れないのですが、わりと平坦な林の中にドカンと置いてあって「この上にどうやって登ったの?」と思えるほど大きいです。横に立っているスタパのおかみが細く見えるほどです・・・
周囲には木があって、どうやって運んだのかと思ってしまうのですが、良く考えれば木が育つ前からここにあったと考えるほうが正解のようです。
何せ八ヶ岳は百万年の歴史がある山です。現在の形になるまでに幾度となく大きな崩落や土石流が発生したと考えられますので、その中のひとつの岩と考えればそれほど不思議ではありません。
それでもこれだけ大きいのはこの周辺の地形的にも珍しいですし、動かすこともできないので、畏怖の念をこめて生まれた民話なのでしょう。

