今日も曇り・雨の一日。
湿度の高い天候で、手荒れやのどには良いのですが、少しうっとうしい感じですね。
さてシュミカセンジャーズの紹介3台目、シュミカセンジャー イエローです。
正式名称は日本特殊光器(JSO)NSC-22 (口径220mm、焦点距離1880mm)です。
シュミカセンジャーズの中で唯一日本製で、量産品としては国産最大のシュミカセ式望遠鏡です。
アメリカ製のシュミカセが主鏡・副鏡とも球面鏡を用いて主鏡移動式のピント調整方式をとっているのに対して、主鏡と副鏡の間隔を固定し偏球面を組合わせることにより像の改善を図った設計になっていると伝え聞いています。
高い技術力を誇ったJSO(すでに廃業していますが)の意欲的製品です。
このイエロー、スタパ開業の時に高校時代の恩師が開業祝として払い下げて下さったもので、開業直後の火星大接近の時には天文ドームのホワイト(40cm)よりも良く見えることが多くて活躍してくれました。
シュミカセンジャーズの中では口径もF値も中間的な存在なのと、見え味もとても良いので、出前観察会の時には何回か活躍してくれていて、わりと出番の多い鏡筒でした。
ただ今回のシュミカセンジャーズ見比べ会では今一つ切れがない感じがしたので調べると、光軸が狂っていて、補正レンズに少し曇りもあり本気で整備が必要なようです。
先日もセンサー型赤道儀に載せられるようにしたという紹介をしたのですが、頑丈な架台を使えるようになったので、ちゃんと整備をして今後の出番に備えたいと思います。
また、古いカタログを調べると写真性能もかなり良さそうなので少し真面目に使い込んでみたいと思います。
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