昨晩の雨から一転、良い天気で、もう春が来たのかと思えるほどのポカポカ陽気。景色は何となく霞んでいて、スタパ周辺の春の訪れを告げる畑からの湯気が立ちのぼって、まだ2月であることを忘れそうです。
さて、今日も民話シリーズの続きです。、
デーラ坊
昔、デーラ坊といわれる大男がいて、雪の日など、その巨大な足あとが田や畑によくあったという。そのデーラ坊が、うんとふんばった時は谷戸村町屋デーラクボー(デーラ坊の足跡のこと)から八ヶ岳をひとまたぎにしたという。また八ヶ岳から駒ケ岳までをも、ひとまたぎにしたという。(なおデーラ坊とは大男のことを言い、デーラ坊の話は各地にある)
巨人伝説としてはダイダラボッチが有名です。各地の「代田」(ダイタ)という地名は窪地であることが多く、ダイダラボッチの足あとという意味で名づけられていることが多いと聞きます。この民話もダイダラボッチ伝説の一つと考えてよいでしょう。
富士山と背の高さを競争した八ヶ岳を叩きつぶしたのもダイダラボッチだという民話も聞いたことがあるような気がします。
民話の中で大泉のデーラ坊の足跡の場所は「谷戸村町屋」とありますが、そのあたりには確かに谷戸城跡の城山、道貴院や安楽寺のある山と、もう一つ特に名前はないのですが小高い山に囲まれた窪地とも見える場所があります。
ある意味何の変哲もない場所なのですが、地形を活かした民話を作ることにより村や土地に箔がつくといった人々の知恵なのではないかと勘ぐりたくなります。でも、大泉の街を実際に歩くと驚くほど沢山のお社や石仏があります。
それだけ八百万の神(=自然)を怖れ、敬い、大切にしていたことの証しでもあるわけで、見栄や利益のための民話ではないことがわかるのではないでしょうか。


