今日も梅雨空。
ウッドデッキに置いていたイスが劣化してダメになったので夏休み前に新しい物に交換しました。
今度のは総アルミ製で耐候性の心配はしなくて済みます。
週末なのでゲストが来て下さる・・・
どうなることがと思っていたのですが、夜は見事に快晴となりました。(ヨカッタ・・・)
ところでこの夏から秋にかけてスタパでは毎日「星空写真入門教室」を開催します。
ここ数年、デジカメの急速な進歩と普及で星景写真に対するハードルが大幅に下がり「撮って見たい」というかたがとても多くなっています。
スタパのゲストの中にもそんな方が多いので「教室」を開講することにしました。
というわけで(?)今日からテキスト作りも兼ねて、星景写真入門の記事を連載することにします。
第1回は 星景写真と昼間の風景写真の違いを知ろう です
星の写っている風景写真を星景写真といいますが、昼間の風景写真と何が違うのでしょう?
写真を撮るという意味で、基本的なところはあまり違わないのですが決定的に違うのは明るさです。
どのくらい違うかというと・・・・、
太陽の明るさは満月の明るさの約40万倍です。
満月の明るさで昼間のような明るさの風景を撮ろうと思うとそれだけ余計にデジカメのセンサーに光を蓄積してあげないとダメなわけです。
星の中で明るい部類に入る1等星はさらに満月の明るさのほぼ40万分の1です。
まあ星明かりで風景を撮るわけでもないのでその数字分をそのまま蓄積する必要はないのですが、まあ絶望的に暗いということはおわかり頂けると思います。
ですから昼間の写真のようにシャッターを押して「パチリ」とお手軽に撮れるわけではなです。(厳密には最近の超高性能なカメラではそれが可能になってきていますが、まだ一般的ではないですし、クオリティーの面ではまだまだと言えます。)
暗い物を撮影撮影するためにどうしたら良いかというと、カメラのセンサーにたくさんの光を蓄積してあげれば良いのですが、そのためには昼間撮る写真とは違う設定やコツがいくつかあって、それを忠実におさえておかないと、きれいな星景写真は撮れないと言い切っても良いほどです。
その設定とコツを以下に列記します。
1)マニュアルフォーカス設定
星景はとにかく暗いのでカメラのオートフォーカスは全くあてにならない事がほとんどですので、マニュアルフォーカスモードにして手動でピント合わせを行います。
2)マニュアル露光設定
カメラ任せの自動露光だと思ったように星景を写すことができません。
星の光を蓄積するためにシャッタースピードやF値を手動で設定します。
3)ISO感度のマニュアル設定
ISO感度もオートではなく通常よりも高いISO(だいたいの場合は800以上)を手動で設定します。
4)三脚が必須
長秒露光が前提となるので三脚無しでは星が点に写らなくなります。
ガッチリした三脚を準備しましょう。
5)カメラへの慣れ
三脚への取付なども含め、暗闇の中で上記の作業が手探りでできるくらいに使用するカメラに慣れていないと、とても効率が悪いです。
以上が昼間の風景写真と異なる暗さを克服するための対応策です。
目をつぶったまま各種の設定が自在にできるようになるくらいになると、上の写真くらいの星景写真は簡単に撮れるようになります。
ぜひ練習してみて下さい。