今日も昼間は良い天気
爽やかな秋の週末となりましたが、夜にはなんと恨めしい雨・・・
早く天候の安定する寒い季節にならないかと待ち遠しくなってきました。
さて少し間が空きましたが双眼鏡シリーズです。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-16. ペガスス座周辺
ペガススの四辺形、またの名を秋の四辺形は肉眼アステリズムとしては、秋の夜空の中でひときわ目立ちます。
ペガスス座は北半球では宙返り状態(=逆さま)に見えますが、星座絵がうまく想像できる名作の部類に入る星の並びになっています。
(コンテンツ準備の都合上前回のABK048からNoが少し飛んでいます。)
ABK052 ペガスス座 ペガサスのたてがみ星列 分類:星列
ペガサスの頭から首のあたりを双眼鏡で見ると、頭のてっぺんに当たるθ(シータ)星や、首に当たるζ(ゼータ)星あたりから後になびくように星列が伸びているのがわかります。
まずθ星付近
そしてζ星付近
まるでペガサスが立派なたてがみを風になびかせているような姿を想像できます。
星座を造った昔の人がそれに気付いていたかどうかは不明ですが、天馬ペガサスには立派なたてがみがあるのです。
「ペガサスのたてがみ星列」、できるだけ低倍率で視界の広い双眼鏡で見て頂きたい対象です。
ABK053 アンドロメダ座 α星(アルフェラッツ)のガチョウ星列 分類:星列
ペガススの四辺形のうち左上の星はアルフェラッツ(馬のへそ)という名前で、位置的にもペガスス座の星なのですが、アンドロメダ座の頭も兼ねた星でもあります。
昔の星座は、元祖アステリズムですから、星をどうつなごうが、どう貸し借りをしようが、かなりおおらかで星の共有はかなりたくさんあったようです。
現代ではそれでは困ってしまうこともあるので、「馬のヘソ」より「姫の頭」が大事と言うことで、アルフェラッツはアンドロメダ座の星になっています。
さて、このアルフェラッツに双眼鏡を向けると、アルフェラッツを眼に見立てて、ガチョウが「ガァ」といっているように開いたくちばしのような星の並びが目に着きます。
そのつもりで周りの星をつないで行くと、ガチョウの身体のような形に星列をつなぐことができます。
微光星もあるので少し見つけ辛いかも知れないのですが「アルフェラッツのガチョウ星列」と呼びます。