今日は良い天気。
周囲の山々がクッキリで眩しく雪を被っています。
さて今日も「初めての望遠鏡・・・」シリーズの続きです。
「初めての望遠鏡はこれがお奨め」
3.お奨め望遠鏡紹介
さて昨日紹介したポルタⅡA80Mfよりも上の機種で、初めての望遠鏡として大人の方が「本気」で決して予算的にも妥協しないものとなるとかなり選定が難しくなります。
というのはある程度潤沢な予算がある前提になると、マニアックな機種も含めて選択肢が飛躍的に多くなるからです。
先に示した選定基準(性能の確実性、使いやすさ、将来性)のどこを重視するか、どんな天体を主体に見るかなどによっても選択肢が広がります。
またこのクラスになるとかなりマニアックになってきて、架台と鏡筒を別々に購入し組合わせることも視野に入れなければいけないので、カオス状態になりかねません。
本節以降はどこを重視するか明確にしたうえで、実売10万円程度の機種を紹介して行きます。
3-3.お奨め望遠鏡(その3) ビクセン製ポルタⅡED80Sf
前節で紹介したポルタⅡA80Mfの鏡筒違いです。
EDレンズを使用したアポクロマート設計の光学系のため、アクロマート設計のレンズを使用したA80Mfよりも鏡筒の長さが大幅に短いのに、色にじみが少なく高倍率でも同等の性能が得られます。
鏡筒が短いことによる扱いやすさは想像以上ですし、組み立てたまま室内に置いても邪魔にならず、室内外の出入りもとても容易で、さらに鏡筒が短いのでベランダ観望にも圧倒的に有利です。
口径50mmの大型ファインダーが付いているので、暗い天体の導入にも強いです。
またフリップミラーという光路切換装置が付いているので、低倍率と高倍率を簡単に切り替えられて便利です。
フリップミラーは天体写真を撮るときに目的の天体が中心に導入するときなどにも役立つ部品です。
次節で紹介しますが、将来的に赤道儀の架台を用意すれば色にじみの少ない光学性能を活かして星雲星団などの天体写真を撮るのにも向いています。
この機種を使っていれば初心者と侮られることはまずないですし、より高性能な機種を入手したとしても、鏡筒・架台ともにいろいろ使い回しが効くので末永く愛用できると思います。
「本気」の大人が一生ものとして買うファーストスコープだと思います。