今日も良い天気。
少し風が強くて寒かったのですが気持ちのよい青空でした。
さてこの時期20時頃にはかに座が南中します。
かに座はふたご座としし座という1等星を持つ星座のあいだにあるのですが、黄道12星座で有名なわりには4~5等星の星で形作られているため、都会ではなかなか見つけることが難しいです。
でもこの星座の中央部、カニの胴体(甲羅?)に相当する部分にはプレセペ星団(M44)という有名な散開星団があります。
全体の明るさは3等級なので、かに座を構成する星よりも見つけやすいほどです。
プレセペとはラテン語で「飼い葉桶」といういみがあるそうなのですが、肉眼ではぼんやりとした雲のように見えることから干し草が空に浮かんでいると想像したのかも知れません。
望遠鏡で初めて宇宙を詳しく観察したガリレオさんが星の集団であることを発見したそうです。
双眼鏡で見ると上の写真のようにたくさんの星があるのが判りますし、都会でもかろうじて星の集まりがあることが分かります。
同じような規模のプレアデス星団(M45、すばる)と較べるとかなり地味で人気がないですが、プレアデス星団が1億歳に満たない若い星たちであるのに対し、プレセペは7億歳の星たちで構成されているようです。
そのため特別明るくて寿命の短い白色巨星が寿命を終えているため派手さに欠けるようです。
その分(地味ではありますが)いろいろな色の星が混ざっているのです。