今日は曇りのち晴れ・・・
でも夜はまた曇ってしまいました。(残念!)
さて昨日は目盛付き経緯台と天体の位置(方位高度)をリアルタイムに知ることができるスマホアプリがあれば、肉眼では見えていない天体でも望遠鏡に導入が可能になるという話をしました。
今日はその方式で導入するにはどのようにすれば良いか具体的にお話ししたいと思います。
まず望遠鏡側の事前準備として目盛の準備をします。
昨日紹介した赤道儀兼用の経緯台は水平方向の目盛が時角表示になっているので、直感的に360度表示の換算ができにくいので30度ごとに目盛を追加しました。
以下は昼間室内で撮影した写真を使いますが、実際に星を見るときに行う作業です。
まず気泡式水準器を用意して架台が水平に設置できるよう三脚の長さを調整します。
赤道儀兼用の経緯台を使用する場合は水平回転方向の軸が垂直になるように調整します。
軸が少しでも傾いていると、上の写真のようにある方向でほぼ水平が取れていても、回転させると傾きが変わるので、水平方向に一周させてずれがないか確認し、できるだけ誤差が1度以内くらいになるように調整します。(経緯台専用機であればこの操作は不要ですが、精度良く水平に設置できていないと導入精度が悪くなります。)
次に望遠鏡を北極星に向け、視野中央に導入します。
この状態で水平方向の目盛を0度に合わせます。
また高度目盛の指示値が緯度とほぼ同じであれば問題なく使うことができます。
ズレている場合は目盛側で調整可能であれば緯度の値にします。
目盛が調整できない場合は少し厄介ですが、鏡筒の取付精度が悪いので鏡筒の向きを何らかの形で調整します。
事前の調整はここまでです。
次に導入したい天体の方位高度をアプリで表示させます。
上は昨日のアルタイルの位置を示すアプリ画面ですが、この数値に合わせて望遠鏡の向きを変えると望遠鏡の視野内にアルタイルが入るはずです。
望遠鏡の倍率が高いとなかなかうまく行かないので、はじめはできる限り低倍率(できれば15倍以下)で試してみて下さい。
取付や据付の精度、目盛の使い方などによってもうまく行かないこともあるので、少し練習が必要かも知れません。
昨日の記事にコメントを頂いた T-Studioさまによれば水平出しをシッカリするのが重要とのことです。(デジタル角度計を活用するとさらに使い勝手が良くなるようなので入手予定です。)
スタパも次に晴れたらこれでいろいろ試してみたいと思います。
オーナー様
着々と計画が進んでいますね。
デジタル角度計は文字が光るタイプがおすすめですよ。
T字型の経緯台で対空双眼とC8をのせて目盛り導入して使用しています。
対空双眼の視野角は3度ですが、そのくらいであれば問題なく導入できますよ。
T-Studioさま
視野角3度で導入できれば十分実用になりますね。
ここのところ天候が優れずなかなか試せませんが、少しずつ進めて行きたいと思っています。