ポルタの教科書 (ポルタA80Mfはこう使え) その3

今日は曇り空の一日

さて今日はポルタシリーズですが、末尾に動画のサービスです。
(メザセ YouTuder? なぜか棒読み)

ポルタの教科書 第1章 1-2.三脚の使い方

さて今日からいよいよポルタの組立に入るのですが、三脚の組立方について少し詳しく解説します。

構造は単純なので見ただけで組み立てられるという方も多いかもしてないのですが、初心者の方が組み立てるのを見ていると、予想外に苦労されているのを見かけることが多いため、あえてひとつの節として解説することにしました。

1)三脚の高さ調節について

ポルタは三脚の長さを調節して高さを87cmから137cm(いずれも架台上下軸中心)の範囲で選べるようになっています。

一番低い状態だと未就学の小さなお子さんがいてもなんとか覗くことができます。

全員が大人の場合は一番延ばした状態の方が楽に観察しやすいですが、写真撮影や高倍率を用いる場合は、できるだけ低くしておいた方がブレが小さくなります。

必要に応じて高さ調整をするようにして下さい。

高さ調節は原則として鏡筒を取り付ける前に三脚を閉じた状態の時に行うのが良いです。

全ての組立が終わってからでもできないわけではないのですが、不安定なので一人で行うのは危険が伴います。

2)高さの調節と脚の開き方

まずは高さの調整。

閉じた状態の三脚と立て、高さ調整用のネジを3本とも緩めます。

所望の高さまで持ち上げ、とりあえず1本のネジを締め付けます。

1本ネジが締まっていれば、倒れないように支えるだけで良いので力を脱いても大丈夫です。

脚の長さが均等になるようにしながらあとの2本のネジを締め付けます。

三脚を開くときは脚をやや前倒しにして、前側の脚の先端(石突き部)につま先を当て、手前の2本の脚を手前に持ち上げながら開きます。

三脚がほぼ開ききったら、開き止めを下側に押しつけて開き具合を確定します。

次にアクセサリートレイを取り付けます。

開き止め中央の樹脂ネジを外します。

アクセサリートレイを中央に置き、樹脂ネジで固定します。

このとき開き止めの中央を少しだけ押し上げるようにするとトレイの収まりが良くなります。

次に微動ハンドルを微動軸に取り付けます。

微動軸は2箇所に取付部が出ているので、望遠鏡を覗いたときに操作しやすい方向になるように取り付けます。(あとからの変更も簡単なのでとりあえず着けて見ましょう。)

取り付けるときは微動ハンドル先端のポッチマークと微動軸の平らな部分を合わせて差し込みます。

確実に合わせて差し込まないとうまく入らないばかりでなくハンドルのバネを壊してしまうことがあるので注意します。

微動ハンドルが取り付けば三脚・架台の組立は完了です。

余談ですが脚を延ばそうとしたとき、中脚が下の写真のように奥にはまり込んですんなり伸びてくれないときがあります。

そんな場合はネジを緩めてから後ろからグイッと押し出してやるとストンと落ちるようになります。

ひどくはまり込んでうまく外れない場合のようにひどい状況の時は、架頭部と中脚の間にマイナスドライバーなどを差し込んで抉ってにて下さい。

3)組み立てた状態からの高さ調節

三脚を開いて(さらに鏡筒を取り付けたあとで)三脚の高さ調整を行う場合は、できるだけ2人で作業をすることをお奨めします。

一人が適切な高さに望遠鏡全体を保持した状態で、もう一人が脚を伸ばしネジの締め付けを行うのが一番安全な方法です。

やむを得ず一人で行う場合は、望遠鏡が倒れない範囲で1本ずつ10cmくらい順に延ばして行く方法が安全です。

それがどうしても面倒な場合は、片手で所望の高さに望遠鏡を保持して、とりあえず1本だけ脚を延ばしネジを締めます。

次にこの延ばした1本に望遠鏡の重さを預け、他の2本を延ばしてネジを締めます。

一人でこの作業を行うと脚の長さが均等にならないことが多いので、最後に微調整をして架台の水平を取って下さい。

以上の一連の解説を動画にしてみましたのでよろしければご覧下さい。

それにしても寝グセが目立つし、普段着過ぎるのも気になります・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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