ポルタの教科書 (ポルタA80Mfはこう使え) その11

今日は晴れのち雪のち晴れ

さて少し間が開きましたがポルタシリーズ、実践編を続けます。

ポルタの教科書 第3章 ポルタで天体観測

3-2. 天体導入のしかた

2) 裏技編

ファインダーで見つけられる天体は良いのですが、暗くて見えない場合でもメインの鏡筒のほうでは見えると言う場合があります。

そんな場合どうするかという方法についてすでに「番外2」で詳しくお話ししました。

「SkySafari」や「SkEye」といったスマホ用無料版プラネタリウムアプリを使うとかなり暗い星までリアルタイムの位置情報を簡単に調べることができるので、これを使い架台側に目盛を付ければ意外に簡単という話です。

でも中には目盛を作るのが面倒という方もいると思います。

より簡単な方法として微動ハンドルの回転数で星を探す方法があります。

「番外2」でも書いていますが、ポルタでは微動ハンドルを一周廻すと鏡筒が3度向きを変えます。

導入したい天体のなるべく近くの恒星を視野中心に導入してから、微動ハンドルの回転で差分の角度を移動させます。

微動ハンドルの回転角がわかるように目印を着けておくと0.5°くらいの精度で回転角を調整できるので、低倍率であれば何とか視野内に導入できます。

上下方向の角度調整については市販のデジタル角度計を用いる方法もあります。

鉄製のL字金具をゴムバンドなどで鏡筒に固定し、デジタル角度計(底部にマグネットが内蔵されている)を着けます。

ガイド星を導入したらリセットボタンを押し「0.00°」にして、差分の上下角になるまで鏡筒の上下方向を移動させます。

左右方向は目盛や微動ハンドルの回転角で移動させれば、両軸目盛で移動させるよりも精度良く導入が可能になります。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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