今日は曇りのち晴れ。
娘からバレンタインデーの気持ちということで、惑星チョコが届きました。
(持つべきものは娘です。)
さて昨年11月にスカイウォッチャー社から小型の赤道儀(AZ-EQ AVANT:以下AZ-EQ
)が発売されました。
2月になって簡易型モータードライブ(アップグレードキット)が発売されたので、まとめて入手しました。
部品ごとに丁寧に梱包されていていました。
前々からミニスコープ用の小さな赤道儀の良いものが無いと思っていました。
ミニスコープ向けの赤道儀でモータードライブ付となると、ケンコーのスカイメモシリーズに赤緯体を追加するか、米国オライオン社ミニEQくらいしか選択肢がありませんでした。
前者は三脚や雲台などまでセットで揃えるとかなり割高ですし、後者は設計が古くあまりシステマチックで無いのが悩ましいところでした。
AZ-EQはモーター込みで3万円弱と、かなり安く抑えられているので、ミニスコープ向けのお手軽赤道儀としては択一の選択ではないかと思います。
推奨耐荷重は3kgですが2.7kgのセレストロンC5を載せてみたところ、純正2.2kgのウエイト使用で、余裕でバランスが合います。
鏡筒重量が1kgもないミニスコでは、逆に2.2kgでは重すぎて、1kgのウエイトでちょうど良いくらいでした。
三脚はカメラ三脚風の2段パイプ式、不動点高さは最大約1230mmで、ミニスコープ+天頂ミーラーの組み合わせだと大人が軽く屈む程度で全天を見ることができます。
三角板は回転してはめ込むタイプで、かなり堅くて着脱時に壊れてしまわないか心配になるほどですが、ガッチリ付くと強度的にしっかりする感じがします。
極軸望遠鏡は付いていないのですが、極軸合わせは上下方向はウォームネジ式。
水平方向もタンジェント式のネジで微調整ができるようになっています。(水準器も付いています。)
鏡筒の取付はカメラネジ式で赤緯方向のクランプと一体型になっています。
赤経方向は独立したクランプになっています。
モータードライブは2本のビスと、微動ノブで固定されます。
赤緯体と一緒に回転するので鏡筒などに干渉することはありません。
単3乾電池2本で駆動されますが、1.2V2本ではうまく動きませんし、外部電源端子はありません。(エネループやモバイルバッテリーが使えたら良かったのにと思います。)
微動ノブのロック-アンロックで自動-手動の切換ができます。
スピードは恒星時のみで 正転-OFF-逆転 が選択できます。
インジケーターのLEDが写真右側面に付いていて、正常だと2秒に1回くらいピコッと点きます。
2晩くらい使用して電圧が下がるとピコピコ点滅が続きます。(この状態の電池の電圧が1.2Vくらいでした。)
(続く)
初めまして、Shuと申します。
アマチュアの天文愛好家です。昨年から気になっていたのがSky Wacherの小型赤道儀AZ-EQ AVANTでした。しかし、どこを探してもこの製品に関しての詳しいレビューが見つからず果たして購入しても使える製品かどうか迷っています。今回の記事、私にとっては実にタイムリーでした。極軸設定の調整部も思ったよりしっかりした作りのようですね。ただ、極軸望遠鏡が装備されていないようなので正確な極軸設定ができるのか興味深々です。次回の記事を期待しています。
Shuさま
そーなんです、なかなかレビューが見当たらず、海外のYouTbeを見て(言葉はわからないですが)何となくよさげ?というレベルで購入に踏みきりました。
以前からモードラ付の小型赤道儀をどこかが販売してくれないかと思っていたので、人柱になるのを覚悟の上でしたが、充分私の期待には応えてくれるレベルで一安心でした。
初心者の入門用赤道儀として、マニアのミニスコープでちょい見用の赤道儀として活躍する場面は多いのではないかと思います。
少し前にAZ-EQ AVANTを購入しました。赤緯体が局軸に限界まで接近した非常に合理的な設計で、このおかげで貧弱なモータードライブでちゃんと駆動できるのだと思います。回転モーメントが小さくなりますから。そしてどういうわけか、私の購入したものはエネループで何事もなかったかのように動きます。さすが中華製です。APSカメラに35㎜のレンズをつけて、極軸合わせは適当に見当をつけるという大雑把な方法で試験撮影をしてみました。ピント合わせをまじめにしなかったので、星がややメタボになりましたが、メタボ気味の星は完全に真ん丸で、追尾精度が優秀であることもわかりました。季節的に何か写したくなる対象があるわけではないので、靄のかかった星空で追尾精度を見ただけですが、準望遠までなら十分満足できそうです。
Aporiaさま
AZ-EQ AVANTのレポートありがとうございます。
エネループでも動くんですね。
今度試して見たいと思います。
広角レンズなら写真用赤道儀として充分使えそうですね。