今日の昼間は曇りがちの天候でしたが、夜は快晴となりました。
この時期、星空観察会が終わる時刻になると冬のダイヤモンドがだいぶ西に傾いてしまいます。
冬のダイヤモンドを見るのに、あまり見上げなくてよい頃になると、そろそろ冬も終わりという星空からの季節感を味わうことができます。
賑やかな冬の星空が沈んで行く様子に、少しさみしい気持ちになる人がわりと多いようです。
この冬、ベテルギウスが記録的な暗さだったのですが、一時期より少しだけ明るさを持ち直してきたようです。
ようやくベラトリクス(オリオンの左肩にあたる星)より気持ち明るくなった感じですが、早く元気(?)に輝きを取り戻してほしいものです。
世の中にはベテルギウスの超新星爆発を楽しみにしている人がたくさんいるようなのです。
でも先日、とある小学生が、もしもベテルギウスに生命が存在する惑星があったとしたら、(超新星爆発を)楽しみにするなんてひどすぎる・・・と憤慨しているという記事を見てとても考えさせられました。
まあベテルギウス自体はとても寿命の短い星で、もし惑星を従えていたとしても、生命が進化できるだけの時間がないと考えられていますので、直接太陽(ここではベテルギウス)が爆発してしまう可愛そうな生命体はないだろうと考えられています。
今のところ幸いなことにベテルギウスが超新星爆発を起こしても地球には被害が及ばないだろうといわれているのですが、より近くに別の惑星系があってそこに生命体がいたとしたら、壊滅状態になることも予想されるのです。
そういった意味で、あまり気楽に「生きているうちにベテルギウスの超新星爆発を見たい」と言うのは脳天気すぎるという気がしてきました。
そんなわけでベテルギウスにはもう少し頑張って欲しいと思う今日この頃です。