スコープテック「ゼロ」がやって来た (3)

今日は雪混じりの雨が降る一日でした。

さて今日も「ゼロ」のレビューが続きます。

4.スコープテック「ゼロ」右から見るか 左から見るか

ゼロを使い始めると鏡筒を取り付ける「上下アーム」をどの角度で取り付けて使用するか、初めのうちはいろいろ試してみたくなります。(この上下アームは10度ごとに刻まれた菊座により広い範囲で調整できるようになっています。)

さらに使い込んで行くと、上下アームを鏡筒に対して右側に配置するか、左側に配置するかという悩みも出てきます。

写真は通常の使い方として紹介されている鏡筒の右側に上下アームがあるセッティングです。(仮に「右アーム配置」と呼びます。)

普通に素直な方はこのセッティングで使うことが多いと思うのですが、この配置だと微動操作に両手を使うことが強いられます。

特に辛いのは少し長めの屈折鏡筒で天頂方向を観察するときです。

私はこのスタイルを「修行体勢」と呼んでいますが、できれば勘弁して欲しいポジションです。

長いフレキシブル微動ハンドルを用いるという手もありますが、ブラブラして振動の素ですし、鏡筒に干渉しやすく危険だったりするので、個人的には全くお奨めできません。

その代わりにお奨めするのが上下アームを鏡筒の左側にセッティングする方法です。(「左アーム配置」と呼びます。)

この方式だと(微動ハンドルの長さにもよりますが)ハンドルのつまみを非常に近いところに置くことができて、片手で操作可能になります。

望遠鏡を使っている時には片手に部品や工具など荷物を持っているとが多かったり、不安定な体勢を支えるために片手しか使えないことも多いので、片手だけで操作できるポジションはありがたいのです。

私は左利きということもあるので基本的にはこのポジションで使って行こうと思っています。

ただし左アーム配置の場合、鏡筒を天頂方向に向けるとアームの角度、鏡筒の太さ・形状により水平微動ハンドルとの干渉(ぶつかる)が出る場合がある(右配置より出やすい)ので、実際に使う鏡筒で試しながらアームの配置や角度を決めて行くとよいでしょう。


この写真ではあと10°アームを倒すことにより天頂まで見える(干渉しない)状態になりました。

このいろいろ試す作業が実はとても楽しかったりするのですが・・・(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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