今日は薄曇りの一日。
夜は晴れの予報でしたが薄曇りのまま、何ともストレスのたまる天候でした。
さて昨日ちらりと紹介した電視観察のための機材ですが、何回かに分けてレビューして行きたいと思います。
まずはこちら、
ZWO社のASI533MC Proです。(今日はこちらの開封レビューです)
なぜこの機種を選んだかについては追々お話ししたいと思いますが、一番の理由はセンサーサイズが11.3mm×11.3mmという(私としてはとても)手頃なサイズだったからです。
センサーが大きすぎず小さすぎず、いろいろな用途に使えそうな気がしています。
開封すると箱の中には以下のようなものが入っていました。
1. Camera Body(ASI533MC Proカメラ本体)
2. 1.25″ T-Mount(31.7mmノーズピース)
3. USB 2.0 cable 0.5m x2(USBハブ接続用)
4. USB 3.0 cable 2m(PC接続用USB3.0ケーブル)
5. T2-M48 16.5mm extender(T2-M48延長筒:16.5mm)
6. T2 21mm extender (T2→T2延長筒:21mm)
7. M42-M48 adapter(T2-M48変換リング)
8. T2-1.25″ Adapter (T2→31.7フィルターアダプター)
9. spacer x3+1(M42スペーサーリング×3枚、厚み違いが1枚)
10. Camera bag(カメラバッグ)
11. CD-ROM(ドライバー、各種ソフト、日本語マニュアル)
12. マニュアル(英文)、日本語簡易マニュアル
「1. カメラ本体」はしっかりした「10.カメラバッグ」に収納されています。
本体には予め50.8スリーブに外径が適合するT2(メスネジ)のリングとそれ用のキャップが付属しています。
このリングに「2. 1.25″ T-Mount(31.7mmノーズピース)」をねじ込めばこのまま望遠鏡の接眼部に取り付けできます。(ただしかなりの重量と大きさなのでこの取付方式はあまりお奨めできません。)
付属するケーブルはカメラ本体から望遠鏡(ガイドスコープ含む)やフィルターホイールに接続するための「3. USB 2.0 cable 0.5m」(USB-A USB-B)が2本と、カメラ本体とパソコンを接続するための「4. USB 3.0 cable 2m」(USB-A USB-B)があります。
ケーブルはいずれも平形でたいへんしなやかなタイプなのでケーブルが堅くて追尾不良を起こさないよう配慮されています。
細かいところですがとても重要な配慮だと思います。
2種類の延長リングは「5.」がT2-M48延長筒:16.5mmになっていて、フィルターなどが取り付けられます。
「6.」は単純にT2→T2延長筒:21mmとなっています。
50.8サイズの接眼スリーブに取り付けるときなどに出番がありそうです。
「7. M42-M48 adapter」は今ひとつ使い道が分からないのですがM48のメスネジをM42のT2メスネジに変更できます。
「8. T2-1.25″ Adapter」はT2→31.7フィルターアダプターなのでT2メスネジの内側にねじ込んで31.7径のフィルターを取り付けるときに使えます。
ASI533のセンサーサイズは31.7径のフィルターで充分です。
「9. spacer x3+1」も今ひとつ用途が分かっていないのですが、リング同士が噛み合って外れなくなるのを防止するためのスペーサーではないかと思います。
リング地獄を解消するための物かなと思います。
以上で箱の中身の説明は終わりです。
ASI533MC Proはセンターを冷却してノイズを低減するタイプなので、本体に付属する以上の部品以外に12V3Aの電源が必要になりますので、別途バッテリーやバッテリーコンセント、ACアダプターが必要になります。
また赤外線カットフィルターが入っていないのでこちらも別途必要になります。
オーナー様
ASI533MC Proだとかなり多用途に楽しめそうですね。
(電視も撮影も)
このチップで冷却なしのお手軽版が出てほしいなあ。。
(遠隔リモートでのカメラ選定に悩み中です。)
どの機種にするかかなり悩みましたが、レデューサーと組合わせたシュミカセの良像範囲を考えると、この素子サイズがベターのような気がしました。
アンプノイスが出ない設計というのも画像処理下手な私向きかとも思ったのです・・・。
またこの素子サイズだと焦点距離500~800mmくらいの望遠鏡で月の撮影をするのに便利なことも大きなポイントです。