ETX-90(鏡筒)で遊ぶ その9

今日は晴れたり曇ったり、夜もそんな感じのままでした。

さて今日もETX-90シリーズを続けます。

前々回に各種カメラを取り付けて画角や周辺減光についてを紹介しましたが、今回は撮像素子が小さい1/3インチのCMOSカメラでの検討です。

夜になる前に画角やピント合わせなどのチェックを行いました。

ETX-90鏡筒にCMOSカメラASI120MM を取付、直接焦点撮影。

ピントの調節をしてもバックラッシュや主鏡移動による視野のブレがないことが分かります。

架台はスコープテックのゼロを用いていますが、ETX-90と組合わせると見た目のバランスが凄く良いのですが、ゼロはコンパクトなわりに剛性が非常に高いので、ピント調整くらいの作業ならほとんどブレずに行えます。

まずは直接焦点撮影で月です。

焦点距離が8500mm相当くらいの画角になるので、月はごく一部しか写りません。

月全体を撮るにはコリメート方式による縮小光学系を用いる必要があります。

写真はセレストロンの8-24mmズームアイピースとASI120MM側に6mmのCCTV用レンズを組合わせています。

この組み合わせで月を撮ると、月全景を写すことができます。

ほぼ50倍くらいで見たときの視野に近くなります。(焦点距離では約2000mm相当)

またズーム機能を用いて拡大すると

直接焦点のサイズには及びませんが約6000mm相当のサイズに拡大できます。

解像度は直接焦点にやや劣りますが、観察会などでは面白い使い方ができると思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ETX-90(鏡筒)で遊ぶ その9 への3件のフィードバック

  1. RAGS のコメント:

    スタパオーナー様
    このくらいの架台を使えばピント合わせ時に揺れないのですね。私は純正フォークマウントをタカハシスカイパトロール用のV金具を介してカメラ三脚に乗せているのですが、振動の最大の原因はカメラ雲台のコルクシートかなと思っています。

    私のETXもミラーシフトやバックラッシュはとても小さいです。ちゃちな外観に反して、20年経ってもあまり劣化を感じさせないのには驚かされます。モータードライブも普通に動きます。モーターが壊れたら架台を替えようと思っていますが、なかなか壊れません(笑)

    おっ、アイピースが8-24mmズームですね!これ便利ですよね。私もETX用にビクセンの8-24mmズームを常用しています。これにPL 32mmとOR 6mmがあれば、何を見るにもとりあえず困らないです。

  2. スタパオーナー のコメント:

    RAGAさま
    ゼロの価格を考えるとETX-90を鏡筒を載せるのはちょっと(価格も含めて)オーバースペックなのかも知れません。
    でもブレにくく、ブレてもすぐに収束する安定度は捨てがたく、このへんは架台選びのむずかしいところです。

    RAGSさまのETX、20年を経て現役なのですね。この先も末永く使ってあげて下さいませ。

    8-24mmズームとPL32mmとOr6mmこれほぼ鉄板の組み合わせだと思います。
    私の場合メガネ使用が避けられないのでOr6mmをSLV5mmにしていますが、観察会用としては定番ですね。

  3. RAGS のコメント:

    スタパオーナー様
    私のETXが今でも使えているのは、自動導入モデルでは無かった事と、あまり稼働率が高くなかったからだと思います。(笑)

    スタパオーナー様の記事を読み、久々に天文機材に対する興味が湧いて来て、架台を交換する前に、純正の架台のまま強度アップする方法などを調べています。

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