今日も良い天気。
少し早起きして高原大橋に行ったら、朝焼けに染まる八ヶ岳と紅葉で最高の景色が楽しめました。
さで昨晩は良い天気だったので先日SVBNYで購入した「キヤノンEosマウント→1.25インチアダプター」を用いてテスト撮影をしました。(今回もテストですwww)写
このアダプター、キヤノンEosマントのレンズに取り付けると望遠鏡用の接眼レンズを取り付けて望遠鏡として使えるようになるというものです。
もちろん接眼レンズ以外でも31.7mm径のCMOSカメラなども取り付けることができるので、いろいろ使い道が広がります。
CMOSカメラとの組み合わせの話をする前に簡単にこのアダプターの紹介をしておきます。
望遠鏡として使う場合はバックフォーカスが短かいので裏技を使わないと正立像を得ることができず、天頂ミラーなども使用できないのであらかじめ承知しておいてください。
部品の構成は下のようになっています。
左下から時計回りに
・カメラレンズ受けリング
・中間リング(レンズ受けリングと1.25″リングを仲介するリング)
・ストッパーリング(1.25″リングの回転を固定します)
・1.25″リング(3点ビスで31.7mm径の部品を固定します。このうち2点はバネ式)
中間リングに1.25″リングを目いっぱいねじ込むと
逆にギリギリまでねじ込む量を少なくすると(2.5回転くらい)
10mm以上の調整幅があり、焦点位置のシビアなカメラレンズに対応しやすいです。
さらに中間リングにも直接31.7mm径のの部品を取り付けることができます。
1.25″リングを目いっぱいねじ込んだ時よりもさらに5mmくらい短くなるので、少し奥目なCMOSカメラへの適合範囲が広がります。
さらにこの中間リングの外側は42mmのTネジ(雄ネジ)となっているためいろいろ応用が利きそうです。
カメラのズームレンズにCMOSカメラを取り付ける場合、カメラレンズ本来の焦点位置にセンサーを(できるだけ精密に)設置しないと、ズーミングして焦点距離を変えたときに焦点位置が大きくずれて、再度の焦点合わせが面倒です。
このアダプターを用いると焦点位置を微調整できるので、(望遠と広角で少しはずれるのですが)星を見失うことなくズーミングができます。
というわけで今回はぎょしゃ座の散開星団M36をまずは広角端(70mm)で,
望遠端(200mm、いずれもF2.8開放)
導入時は1秒露光くらいで、センタリングしてから少し時間を伸ばして見やすくします。
大き目な散開星団は特に電子観察向きです。
これまでアンドロメダ銀河(M31)とM33くらいしかテストできていなかった系外銀河も撮ってみました。
アンドロメダ座のエッジオン銀河NGC891です。
この銀河、40cm望遠鏡で見るととても条件の良い時だと暗黒帯を持つ銀河の様子がかろうじてわかりますが、望遠鏡を見慣れていない人には見えなかったりします。
そういった意味でこのくらい写ればとりあえず、こんなのが見えてますよ、と話が繋げます。
難物な系外銀河を積極的に観察会で見てもらうことができるのではないかと思います。
オーナー様
後輩の大野です。いつもも楽しく読ませていただいています。ズームした時のピント位置のこと、とても参考になりました。悩み解消です。
オートフォーカスの壊れた70-200㎜、F2.8購入して電視に使っていましたが
ピント位置が変わるのも壊れているせいかと思い込んでいました。
そいいえばZWOのニコンマウント‐Tマウントアダプターにスペーサーがついていました。(笑)ただ、IR/UVカットフィルターに加えてQBPフィルターもつけているので、付属のスペーサーだけでは足りず、針金ををリング状にして挟み先ほど同焦点調整完了です。残念ながらQBPを外して連続スペクトル対応にすると、またガラス1枚分の焦点位置変動が生じ、あちらを立てればこちらが立たず状態です。このズームを使うときはHⅡ領域狙いのQBP使用がメインなので、あちらを立ててこちらはいいにするとしました。
大野さん
ここのところあまり真面目に記事を書いていない日が多いのですが、参考になることがあって何よりです。
実のところズームレンズのピント問題について私自身も数ヶ月悩んでいました。
いろいろ弄くり回しているうちにピントの合う幅が変わることに気づき、冷静に考えれば「そうだよな~」となったのです。
でもその調整幅が0.1mm単位の精密さが必要であることは最近気付きました。
間にフィルター入れるとなると、また厄介な話ですね・・・・