今日は雪の一日。
少しだけ積もっていますが、これ以上は増えそうもない感じです。
さて今日もSVBONYの製品、CMOSカメラ「SV305」紹介を続けます。
ソフトウエアのインストールと動作チェックが完了したら望遠鏡につなげて見ましょう。
接眼レンズのかわりにSV305を差し込むだけです。
SV305のセンサーは1/2.8インチサイズの小さなものです。
上の望遠鏡は焦点距離330mm(口径50mm)の小型望遠鏡ですがこれで月を撮影すると下のような画角になります。
月全体を見よう(撮ろう)と思うと焦点距離が300mm前後でないとはみ出してしまうことになります。
PC画面上では部分的に2倍くらいまで拡大しても充分鑑賞に堪えられるので、月のEAAが目的ならこのくらいの焦点距離で充分ということになります。
逆に普通に市販されている望遠鏡のように焦点距離が1000mm前後もあると月のほんの一部分しか見られないことになります。
倍率が高いと視界が狭くなり導入するのも一苦労になりますので、初めはなるべく焦点距離の短い望遠鏡と組合わせるのが良いでしょう。
また300mmくらいの焦点距離でもかなり早く星が移動してゆくので、簡単なものでも良いので自動追尾のついた架台との組み合わせがお進めです。
手動式の経緯台は使えなくは無いですが、正直なところ全くお奨めできません。
上の望遠鏡ではケンコー製のスカイメモSに載せていますが、極軸望遠鏡の中心付近に北極星を入れておけば、かなり落ち着いてEAAが楽しめます。
その前に、暗い天体を写す場合、事前にピント合わせをしておかないと導入できたのかどうか分からないです。
事前に明るい恒星などを導入して露光時間を1秒以下にしてしっかりピントを合わせておきます。
導入した後に5~10秒の露光をして構図を決めます。
空の状態にも(使う望遠鏡にも)よりますが、星雲系なら30秒くらい、星団系なら15秒くらいを目安にしてスタックして見て下さい。(あくまでも目安です)
さてお待ちかね(?)の星雲星団です。
これはお馴染み過ぎのオリオン大星雲を上の望遠鏡で写しています。
露光時間は30秒の2枚スタックですので、とりあえず1分待つとこんな画像が見られるというわけです。
上で写した上弦の月が明るかったのですがまあまあ写りますし、極軸合わせもかなり適当ですが、EAAなら充分かなと思います。
下はおおいぬ座の散開星団M41です。(センタリングがいい加減ですみません・・・汗)
上端が黒くなっていますが、途中で望遠鏡がズレてしまったのですがうまくスタックしてくれて星はブレないという凄いことになっています。
追尾がかなりいい加減でも何とかなるということがわかる見本みたいになりました。
上は15秒露光13フレームスタック(195s)ですが散開星団の場合、ここまでスタックしなくても画面上では充分楽しめます。
初めはできるだけ焦点距離が短くて、口径比(F値)の小さな望遠鏡や望遠レンズと組合わせるのがコツかも知れません。