今日も曇りのち雨の天候でした。
友人からセレストロンC90という望遠鏡をお借りした。
1980年頃に発売されていた口径90mm/f1000mmのマクストフカセグレイン式の望遠鏡です。
同社は現在もC90というマクカセを発売していますが、こちらは古いタイプで鏡筒の長さ、ピント調整方式、F値など設計が全く異なります。
接眼アダプターが24.5mmサイズで現在主流の31.7mmタイプが使用できません。
ピント調整は鏡筒中央部にある黒い凸凹の付いたリングを廻すことにより行います。
というより鏡筒前端のオレンジの部分も(そこに付いているマクストフレンズも副鏡も)一緒に周り前後させてピントを合わせます。
現行品よりも長さが短くコンパクトになっていますが、ズッシリ重い感じがします。
この製品が出る前はクエスターという会社しか同仕様のマクカセを作っていなかったのですが一桁違う金額でしたので、持っているかたにであうことはなかったのですが、こちらが発売されて少し価格がこなれたけど、まだまだ高嶺の花だった記憶があります。
現在の視点で冷静に見ると設計が古いので突っ込みどころはたくさんあるのですが、中学生頃のクラスのマドンナに同窓会で逢うみたいな感じで、ワクワクしながら星を見てみたいと思います。(まあ私は中学・高校と男子校でしたが・・・)
スタパオーナーさま
懐かしいですね。セレストロンの代理店がビクセンになる前、光洋が扱っていた頃の製品ですね。立派な片持ちフォーク式の架台に乗っていたと記憶しています。
その頃マクストフカセグレンは、クエスターといい五藤光学といい、とても高価な製品ばかりで、正に昔のマドンナですね。
そういえば斉藤和義の歌にそういうのありましたね。(笑)
RAGSさま
有楽町にあった光洋のショールムへはアメリカ製の科学教材を見るのが好きで学生時代からときどき眺めに行っていました。
就職して少し余裕ができて光洋でセレストロンC8を購入しました。
当時はまだ品質が安定していなくて2回交換して3回目に来た製品もNGだったのですがさすがに返品しづらくて、自分で少し改造して何とか見える状態にした遠い思い出があります。
まだ今と較べると驚くほど高価で、三脚が別売なのですが三脚だけで私の初任給くらいの金額で、泣く々々別の望遠鏡の三脚を改造して使いました。
このC90が片持ちフォークの架台に載って展示されていたのも覚えています。
そう五藤のマクカセもありましたね。
マクカセ・シュミカセの民生器の創生期は本当に高嶺の花でした。
スタパオーナーさま
光洋のショールムに行かれたとは羨ましい。
私は田舎に住んでいたので、天文雑誌の広告で見るだけでしたが、国産品がドイツ式赤道儀に載った白く細長い鏡筒ばかりの時代に、フォーク式赤道儀に載った太く短いオレンジ色の鏡筒は異文化の香りがプンプンしていました。
ビクセン扱いになってドイツ式赤道に載せて売られるようになり、価格は劇的に下がりましたが、異文化の香りは薄れてしまった気がします。
RAGSさま
光洋のカタログを見るだけでも楽しいので、もらうために時々ショールームに行っていました。
都内在住でしたのでかのダウエル(成東商会)やスリービーチなどにも足を運びました。
セレストロンの望遠鏡は確かに白くないのがとても新鮮でしたね。
でもそれが少し恥ずかしくて購入したC8にはかなり長い期間白い紙を巻いて使っていました。
(鏡筒へのキズ防止も兼ねてはいましたが・・)