久々に好天が続く

今日は晴れのち曇りのち晴れ。

2晩好天が続いたのはいつぶりか記憶にないほど久々な気がします。

さて昨晩は3週間ぶりの好天でやりたいことが多すぎて、結局薄明開始まで機材テストとなりました。

合間に月を撮ったのですがかなり雲に邪魔をされた物になりました。

昨晩は下手をするとお蔵入りになりそうな機材(CCTV用レンズ11-110mm/F1.6とSVBONYのCMOSカメラSV305)を自動導入架台AZ-GTiに載せてEAAがどのくらいできるかの見極めをしました。

広角側(11mm)でオリオン座南部を導入。

スタックしてオリオン星雲を強調して見ます。

色収差がかなり激しい・・・・

ズームアップして長焦点端(110mm)でオリオン星雲。

1枚撮りでもそこそこ写りますが、いくらピント合わせをしても解像度が全く無いです。

スタックしても全体に眠い感じの像で、輝星が点にならない・・・・

広角端のスバルも何とも眠い画像・・・

望遠端は青ハロをまとった宇宙船団といった感じでかなり笑えました。

微光星の多い散開星団(M35)も写してみましたが、色が激しく出て気分の良い見え方ではないです。

ズーム範囲が広いのでいろいろ使えそうな気がしていたのですが、このレンズはやはりお蔵入りになりそうです。

SV305の方は別のレンズをあてがって活用することを考えたいと思います。

さて今夜も遅くなって晴れて少し早いお月見をしました。

月面の拡大画像や木星も撮影したのですが、その結果はまた後日・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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久々に好天が続く への7件のフィードバック

  1. T-Studio のコメント:

    オーナー様

    このようなレンズって長時間露光での使うことを想定していないので、輝星の場合レンズ内の突起(ネジなど)が影響してフレアがいびつになりますね。

    色収差はEDレンズでも使わない限り難しいでしょうが、フレアはフードを付けたり、絞ればおとなしくなります。(絞っても明るいですし)

    こういったレンズは撮影用というよりは幅広い焦点距離+明るさを生かしたリアルタイム観望に向いているように感じています。

    画像として残したいのであれば色収差に関しては画像処理で簡単に消せますよ。

  2. T-Studio のコメント:

    追信

    画像拝見したところ微光星は周辺まできれいに丸く結像していますのでやはりフレアが原因だと思います。
    フード+若干の口径絞りするだけでかなり良くなると思いますよ。
    (これだけ周辺像が良いカメラレンズのほうが逆に少ないです。。。)

  3. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    いつもタイムリーに適切なアドバイスを頂きありがとうございます。
    なるほど冷静に考えればその通りですね。
    CCTV用レンズにスチルカメラ用レンズや望遠鏡のような結像性能を求めること自体無理があると考えればそれほど残念に思うこともないですね。
    また明るさ命みたいな感覚で「絞る」という事が頭に無かったのが盲点でした。
    F1.6を2.8に絞ればレンズ内の突起や収差がだいぶ軽減されるはずですし、2.8でもカメラレンズや望遠鏡と較べ充分に明るいですね。
    お蔵入りは少し保留してもう少し活用方法を検討したいと思います。

  4. T-Studio のコメント:

    オーナ様

    私も複数台このような高倍率CCTV用ズームレンズ使用していますが、レンズの質(EDなど)が影響する色収差を除いては、惑星カメラで比較するとむしろカメラレンズより諸収差は少ないように感じています。(コマ収差、球面収差、非点収差、片ボケなど)

    おそらくですが、このような高倍率ズームレンズは港湾や空港監視などに特化して開発されているので画面周辺まで歪みやボケなどがなく撮影出来るように設計されているのではと感じています。(スチルカメラのレンズは周辺像がいまいちなものが多いですが、惑星カメラくらい撮像素子が小さいと気にならない感じです。)

    但し、ビデオ用としてリアルタイム録画用に設計されているので天体利用のように長時間露光するとレンズ内部の迷光処理の弱さが顕在化して輝星にいびつなフレアが出ます。(収差ではなく迷光処理の弱さに起因するフレアですね)

    絞り開放にも関わらず、微光星は周辺まで点像なので所有されているレンズ自体の結像性能は高いと思いますよ。(スチルカメラのレンズの方が開放で苦労します。。。)

  5. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    センサーが小さい分画面周辺までの収差補正が行いやすいということですね。
    頂いたアドバイスに基づきF1.6をF2.8に絞ったら本当に化けました。
    色収差やフレア、輝星のいびつが激減しました。
    F2.8でも十分明るい部類ですのでいろいろ活用できそうです。
    ありがとうございました。

  6. T-Studio のコメント:

    オーナー様

    おそらく用途が超望遠域での監視を目的にしているので視野全面での解像度が要求されます。そのため球面収差や像面歪曲に対してシビアに設計されていると思います。
    かなり広範囲なズームのためかレンズ内の迷光対策が弱い傾向があるのでフードもかなり効果があると思います。

    対して、スチルカメラ用レンズは近距離で中心部分(望遠鏡も中心解像度重視ですね)の解像度重視の製品が多いように感じています。(無限遠やズーム端での画質は製品次第)

    さすがにレンズ枚数の少ない望遠鏡にはシャープさで及びませんがEAA用途であれば楽しめると思いますよ。

  7. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    そうなんですね、
    フードを付けたりして、望遠鏡ではカバーできない広角の部分を担当するEAAレンズとして活用したいと思います。
    お蔵入りにせず良かったです。
    ありがとうございます。

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