コンデジで天体写真を撮ろうⅡ その8

今朝起きるとまたもや雪景色・・・

 

昨晩の天気予報ではどこにも雪の予報はなかったのにこれです・・・(-_-)

まだもう少し冬は続くようです。

さてコンデジシリーズの続きです。

2秒露光で1枚撮りだとオリオン大星雲でさえ「ん~」という写りでこのまま
ではちょっと楽しくならない感じです。

そこで天体写真の常套手段「画像処理」をしてみます。

 

2秒露光の写真をとにかくたくさん撮り(ここでは13枚を)加算合成という
処理をかけました。

ここではアストロアーツ社のステライメージという天体写真用の画像処理ソフト
を用いて処理を行いましたが、画像処理ソフトの王者「フォトショップ」でも
同じような処理ができます。

合成の前に一枚一枚位置合わせをして、星がずれないように調整して合成して
います。

13枚の加算合成をしても単純に露光を13倍したようにはならないのですが、
一応星雲らしく写ってくれました。

気を良くしてスバル(プレアデス星団)も写してみました。

 

こちらは5枚の合成。

おなじみのスバルの星の並びがわかると思います。

いずれも個人的にはもう少し写ってくれるとよいな・・といった感じです。

さて、ここまでの話でとても基本的な説明が抜けていたことに気付きましたので
補足の説明をしておきます。

ご存じの用に全ての天体は日周運動をしています。

肉眼で見ていてもその動きはもの凄く遅いために、あまり動いているという
気がしないのですが、700mmの超望遠レンズになると露光時間が1秒でも星が
少し延びて写るのがわかります。

このため通常の天体写真では星の動きを追尾して長時間露光をしても星が
線になって写らないようにしています。

でも星の動きを追尾して撮影するためには、それなりの機材(通常は赤道儀)が
必要で、これを使いこなすためにはまた別のハードルがあります。

今回のシリーズではできるだけシンプルに望遠鏡を覗いて眼で見た感動を
そのままカメラで写し取れないだろうかというのが出発点です。

ですからアトラス60という入門用の望遠鏡(経緯台)を使ってどこまで撮れる
のかを見極めたいというのが主旨です。

ここで使用しているニコンのP5100、通常の撮影をするうえでは特に不満の
ないよいカメラなのですが、さすがに2世代前・・・

変化の激しいデジタルの世界ではちょっと高感度性能が弱いといわざるを
得ないのですが、もう少し性能が高くなればこのシステムでも天体写真が
楽しめるようになるような気がします。

続く・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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