ここのところ数日間、良い天候の日が続いています。
この季節のわりには空気がクリアに澄んで遠くの山もよく見えます。
大震災以降の自粛ムードの影響で空が暗いという話を先日しましたが、
車の数が減り、工場の稼働率が下がるなど経済活動の停滞により、(皮肉な
ことですが)空気までも澄んできているようです。
都会で星がよく見えないのは無駄な光を空に向けて照射する照明が多いから
だけでなく、その光が都会の汚れた上層の空気にあたり空全体が明るくなって
しまうという相乗効果があるためです。
上に漏れる光がたくさんあっても、空気がきれいなら星は良く見えます。
また、多少空気がガスっていても、無駄な光が当たらなければ、わりと暗い
星まで見ることができます。
そんなわけで、新月が近いということもありますがここ数日普段であれば年に
何度もお目にかかれないような満天の星を見ることができています。
昨晩(今朝といった方がよい時刻まで)も良く晴れ、素晴らしい天の川を拝む
ことができました。
明るい室内から外に出てもすぐにいて座付近の天の川がわかるほどで、少し
眼がなれると、消防車が空に向かって放水をしているかのように天の川が
空を斜めに横切って見えました。
スタパであまり高く昇っていない天の川がここまでハッキリ見えるのは
珍しい事でした。
参考までに2008年に撮影した天の川の写真をお見せします。
カメラのレンズや天の川の傾きなど同列に比べにくいのですが、地平線近くの
明るさが全然違うのがわかると思います。
自粛ムードの中、あまり星を見にでかけたり、遠出をするのは気が引ける方も
多いのかもしれないのですが、あまり山奥に出かけなくてもきれいな星空を
楽しむまたとないチャンスかもしれません。