今日もスタパ周辺は良い天気です。
さて先日SharpCapに惑星ライブスタック機能が追加されたのを紹介したばかりなのですが、12/8の時点でさらにこの機能が強化されました。
上は従来の惑星ライブスタック画面です。(木星の像はテスト用の仮想カメラの画像です)
新バージョンでは下のように「Stabilizathion/Alignment」というタブが増えて、
「Sharpening & Adjustments」タブの中も項目が幾つか追加されています。
ウエーブレットのスライドバーが少し変わっているのと、イメージアジャストにオート機能が追加されています。
これまでよりも仕上げで悩むことが少なくなった気がします。
本日撮影のほとんど撮って出しの画像です。
「Stabilizathion/Alignment」では「TrackPlanet with CameraROI」という機能が選択できます。
この機能を使うと何とセンサー上に対象の惑星がいる限り常に切出し画角(ROI)の中央に固定してくれます。
架台の追尾精度が多少悪くても、強風で鏡筒が揺れても追尾してくれるので、位置合わせの頻度が大幅に減ります。
さらに「TimeLapse」の機能も大幅に強化されました。
保存形式が(従来SERのみでしたが)いろいろ選べるようになっています。
タイムラプスのインターバルが従来は1秒のみだったのですが自由に選べるようになっています。
上の「Stabilizathion/Alignment」機能と組み合わせ、10~20秒のインターバルで動画を撮れば惑星の自転の様子を撮ることができるようになっているのです。
と言うわけで木星の自転の様子を動画にしてみました。
約3時間半(12.10 18:22-21:58)の木星の自転の様子(約600倍速)です。
SharpCapの惑星ライブスタック機能に追加されたタイムラプス機能のテスト動画です。
途中、雲に邪魔をされたり、温度変化によりフォーカスがずれたり、シーングの変化により見え方が変化しますが、何となく雰囲気はわかると思います。
スタパオーナー様
Sharpcap 4.1 の惑星ライブスタックの威力はすごいですね。
私は以前、Sharpcap 4.0 で木星のライブスタックを試しましたが
当然ながら全く機能しないので、動画で撮影し、ステライメージ
を使ってその場で合成して見ていました。
惑星ライブスタックはこの手間を省けるので、惑星面電視観望が
可能になりますね。
惑星をわざわざ電視観望する意味があるのかとの疑問もありますが
シンチレーションで乱れる惑星面の良像の一瞬一瞬に集中するより
スタッキングで平均化した画像を眺める方が一般的にはよく見える
と感じるのではないでしょうか。
機会があれば試してみます。
大石さま
従来のライブスタックとは全くの別物で、画面上でたちまちのうちに惑星のライブスタックができてしまうのは画期的だと思います。
眼視で何となく見えていた像がディスプレイ上で見ているうちにクッキリ浮かび上がってくるのは感動すら覚えます。
まさに電視観望で眼視では見えない星雲が浮かび上がってくるのを見るのと同じか、それ以上かも知れません。
ファイヤーキャプチャーで画面上の惑星の動きを止めるだけでも惑星電視観望に効果的だと思っていたのですが、SharpCapが1歩も2歩も進んだ機能を実現してくれたと思っています。