今日もスタパ周辺は素晴らしく良い天気です。
さてＧＰ赤道儀自動導入化の続き、今日はOnstep化したＧＰ赤道儀がPCとの連携時の不具合回避策についてです。
その5でも記したようにすんなり繋がってくれないことが多く、暗くて寒い屋外の現場ではかなりのストレスになってしまいます。
何とか現象の法則性を見つけ回避できる方法はないものかとアレコレ試してみました。
その結果完全ではないもののかなり高確率で連携できるようになりましたので備忘録として記録します。(今日はまず正常につながる場合のルートを解説します。)
なおOnstepはオープンソースで基盤回路、モーターのドライブ方式、Arduinoプログラムの設定などは製作者ごとに異なるので、たまたま私の使っているセットでこういった現象が発生し、このやり方で回避できているだけという可能性もあります。
参考にされるのはご自由ですがあくまでも自己責任の範囲でお願いします。
まずは接続時の事前準備ですが、
・Stellarium側に望遠鏡操作プラグインがセットされている
・事前にASCOM Divaice HubにOnstep Telescorpeがインストールされている
・SharpCap も連携する場合にはSharpCap でもハードウエア設定でOnstep Telescorpeを選んでおく必要があります。
また接続開始時には
・タブレット(スマホ)側でOnstep起動の3ステップが完了している
・OnstepやカメラとPCのUSB接続ができている
が必須になります。
なおOnstepのUSBケーブルを接続するPC側の端子は必ずいつも同じ場所にしてください。(別の場所に挿すと認識しないばかりか元の場所に挿しなおしても認識しなくなります。)
以上の事前準備完了後、以下のステップで接続を行います。
① Stellariumを立ち上げ望遠鏡オプションを起動し
「望遠鏡制御の設定」から「望遠鏡」ウインドウで予めＧＰ赤道儀に設定していたOnstep望遠鏡(ここではGP_Onestp)を選択します。
②「それぞれの望遠鏡設定」ウインドウのラジオボタンで「ASOM」を選択、「ASCOM対応望遠鏡を選択をクリックします。
③「ASCOM Telescope Chooser」で”Onstep”を選択し「Properties」をクリック
④ 正常であれば下のようなウインドウが開き、OKをクリックすれば接続が完了します。
この時、ウインドウがアクティブにならず「Port」が空欄の場合は接続ができていません、「Port」が選択できるようであれば(ここではCOM7)表示されるCOMナンバーをダメもとで選択してみます。
これまでの経験ではこのウインドウのアクティブ化のところがメインの戦場になりますが、今日は正常ルートで「OK」をクリックした後に進みます。
⑤ 上で「OK」をクリックするとまたこちらの画面に戻るのですが、既にほかの望遠鏡を登録している場合には、今回登録したOnstep望遠鏡は一番下に表示されているので、もう一度選択しなおしてから「接続」ボタンをクリックする必要があります。
選択しないで「接続」をクリックしてしまうと一番上(1番)を接続しようとしておかしな状態になってしまいますので充分注意してください。
⑥ 接続が完了するとOnstep望遠鏡のマーカーが星図上に現れ天の北極に移動して止まります。
ここまでくればStellariumでの制御ができるようになります。
望遠鏡ウインドウを閉じて運用を開始します。
⑦ SharpCap との連携を行う場合にはこの後SharpCap を起動します。
起動後に画面右側の「望遠鏡制御」ウインドウがアクティブになっていればそのままプレートソルブができるようになっています。
⑧ 「望遠鏡制御」ウインドウがアクティブになっていない場合には、ファイルタブから「SharpCap の設定」ー「ハードウエア」タブで「マウント」の「Onstep Telescope」を選択、「プロパティ」をクリックして「Setup」－「Choose」をクリック、上記の④の「Onstep Telescope Setup」ウインドウがアクティブになっていることを確認してOK ボタンをクリックしてゆきメイン画面に戻ります。
この時点では「望遠鏡制御」ウインドウがアクティブになっていないはずですのでSharpCap を再起動します。
フーー～・・・、改めてレジメにすると正常起動でもこれだけのプロセスが必要なのですね。（ASIAirがどれだけラクチンなことか・・・・）
まあ慣れてしまえばそれほど苦ではなくなりますが・・・
④で躓いてしまった場合の対処方法は次回とします。