きょうもスタパ周辺は良い天気です。
さてSharpCapの性能がどんどん良くなっていることを何回か紹介していますが、さらに機能がアップしています。
以前紹介した「惑星ライブスタック機能」が「月・太陽・惑星ライブスタック機能」に改名され、それぞれに使いやすいように変更され、スタックのしかたや画像処理の自由度も改良されています。
これまで何度か二重星にも応用できるかも? と試していたのですがあまり良い結果が得られませんでした。
SharpCapの機能強化によりシリウスの伴星(シリウスB)が写るという情報をYouTubで紹介されていたのでた試してみることにしました。
こちらは一昨日のシリウス。
一昨日はシリウスに取りかかれた時刻がかなり遅く、大きく西に傾きシーイングもガタガタだったのですが、ひょっとしてこれかな~・・?という感じで4時方向にポコリと出っ張りがあります。
全く確証が持てなかったので昨晩、再度シリウスの南中時刻に近いところで撮影してみました。
確証が持てるまででは無いのですがやはり4時方向にポコリと出っ張りが写りました。
ちなみに同じような二重星のリゲルを撮るとこんな感じであっさり分離します。
離角などの諸元は下記の通りです。
シリウス:明るさ-1.5/8.5、離角11.26、位置角 60°
リゲル : 0.3/6.8、 9.4 、 204°
(上の写真は北が下、位置角は真北を起点に反時計周りの角度を示します。)
離角としてはシリウスのほうが大きいのですが光度差はシリウスのほうが数十倍大きいので主星の光芒の中に隠れてしまいやすいのです。
ちなみに動画にするとこんな感じ・・・
眼を細めて見ると(特にシリウスは)この辺と思って見ていると確かにあるなあ・・
という感じに見えるような気がします。
これまで何度も眼視や写真で挑戦して成功したのが数回なので、それほど条件が良くないときでもSharpCapなら何とか分かる程度に捉えることができるようになったのはありがたいことです。
シーイングの良い地域ならもう少し小さな口径でも写るのではないかと思います。
ただしシリウスBは50年の公転周期でここは数年地球からは一番離れた状態で見るチャンスなので挑戦するならお早めが良いと思います。