夏休みもいよいよあと一日・・・・ フ~~ッ!
さて、昨日の続きです。
昨日は、人間の眼の構造がデジカメに似ているというお話をしました。
人間が物を見るという行為は静止画(スチル)ではなく動画でなされます。
この意味では「デジカメよりビデオに近いのでは?」という意見もあるかも
知れませんが、最近ではデジカメでも動画が撮れますのであまり議論しても
意味がありません。
人によって違うかも知れませんが、記憶の中では動画の記憶よりスチルの
記憶のほうが圧倒的に多いように思います・・・。
機械のデジカメと生き物の眼ですから、もちろん、細かく見れば違っている
ところはたくさんあるのですが、システムとして大きく異なるのが、
眼にはシャッタースピードという概念が無いというところです。
最近のカメラはほとんど自動で写真が撮れてしまいますが、
写真を撮影する場合には、レンズの絞り値、露出時間(シャッタースピード)
そしてISO感度という3つの要素を設定して、適正な明るさの画像が
得られるようにしなければなりません。
ところが、人間の眼は絞りに相当する「虹彩」(いわゆる「瞳」の部分)の直径を
調節するのと、網膜の感度の調整だけで様々な明るさに対応して、物を認識
できるようになっています。
多少時間分解能は変わるでしょうが、カメラのシャッタースピードの
変化とは比べものにならいくらいのものです。
虹彩の開閉は直径1mm~7mmの範囲で変化するそうです。
1mmと7mmでは面積が49倍ですから、この範囲の明るさの変化については
瞳の径を調節することにより、適正な見え方にすることができます。
でも、自然界の明るさの変化というのはもっと強烈です。
真夏のカンカン照りの昼間の明るさでも、月夜の明るさでも人間は
充分に活動することができます。
さて、ここで問題です。
「真夏のカンカン照りの昼間の明るさ」と「ほぼ真上にいる満月の明るさ」は
どのくらい違うのでしょうか?
次の3つの中から選んで下さい。
① 約4000倍
② 約4万倍
③ 約40万倍
答えは・・・
明日のお楽しみ 続く・・