森の道を歩くと、コナラの青いドングリがたくさん落ちています。
日ごとに秋が深まります。
さて、少しあいだが開きましたが眼の話しの続きです。
説明用に使いたいと思うちょうど良い図がなくて、自分で作っていたため
少し時間が開いてしまいました・・・
人間の眼には様々な色の光が見えます。
光の波長でいうと、だいたい380nm(ナノメートル)の紫から780nmの赤い光までを
見ることができます。
この範囲の全部の波長で同じ感度なのかというと、そうではなく555nm(緑)の
あたりの感度が一番高くなっています。
この図は「CIE標準比視感度曲線」(通称V(λ)(ブイラムダ))と呼ばれている
曲線で、人間の眼の波長別の感度を示すグラフです。
少し話しがそれますが・・・
「CIE」というのは「国際照明委員会」の略称で、照明関連の国際規格を策定する
機関です。現在ではCIEの規準がほぼそのままISO規準格上げされます。
ちなみにISOは国際標準化機構の略称。
写真関係ではISOといえば感度のことのように思われがちですが、ISOが
定めた規準のひとつに過ぎません。
日本工業規格(JIS)も多くがISO規準に統合または融合しつつあります。
ところで、ISOの読み方ですが、日本では「イソ」と発音する人が多いのですが、
世界中で「イソ」と読むのは日本だけらしいです。
多くは「アイエスオー」(まんまです)が多いようですが、ISOを策定している
現場では「アイソ」と発音することが多いようです。
感度は「イソ八百」というより「アイソ800」といったほうがスマートですよ・・・
だいぶ話しがそれました・・(m_m)
V(λ)の話しです。
V(λ)は電磁波である光の物理量を、人間の眼に感じる光=感覚量に変換する
ための非常に重要なファクターです。
厳密に言えば個人差や人種、年齢などによっても変わるのですが、
これがフラつくと、照明の質や明るさの規準が根底からひっくり返って
しまうので、国際規格で「人間の眼の感度はこうです」ということに
決められている訳です。
グラフには点線で示されたV'(λ)(ブイダッシュラムダ)が描かれていますが、
こちらは暗いところでの視感度曲線「暗所視比視感度曲線」です。
ピークが507nmあたりにあって、明所視のV(λ)より少し青い方にずれている
のが特徴です。
ハ~ッ・・・! V(λ)の説明だけでかなりのスペースになってしましました。
このV(λ)とV'(λ)が星を見るのにどう関係するのか・・・
次回をお楽しみに!
ななつがたけ北天文台オーナー1です。
この話、一般の人には少し難しいかもしれませんが、スタパオーナーの専門分野です。
スタパオーナーはただのペンションのオヤジではなく、照明の専門家です。もちろん、星の専門家でもあります。
このブログを見に来ている皆さんは、星と照明の専門家の話をタダで聞けています。すべてを知り尽くした専門家の話は、素人にもよく分かります。でも、読んでみて分からないことは、どんどん質問しましょう。わかりやすい回答が出てくると思います。
Nabさま
応援コメントありがとうございます。
照明も星も少しだけ詳しいと言うだけで「専門家」と言えるレベルかどうかは
ちょっと怪しいですけど・・・ [E:happy02]
今回は専門用語ビシバシなので、ちょっと引いてしまうかたがあるかも知れないですね・・・[E:coldsweats01]
頭の中で用語の意味を理解しながら読んでいただければ、何とか言いたいことはお解り
いただけると思います。
この辺は明るさの話をするときに避けて通れないところなので、がんばって理解して
いただきたいと思います。
次回からはもう少しかみ砕いた実用的な話になるはずです・・・
あっ! もちろん質問は歓迎ですので、よろくしお願いします。
こんばんは。
私にも少々難しいお話です。
人間の目に見えている光を数値化するということですね。
明るいところで捕らえられる光の情報と暗いところで捕らえられる光の情報は
人間のめは使い分けているということは聞いたことがあります。
次のお話がとても気になります。
夜空さん
難しい話をわかりやすく解説するのって難しいですね~[E:coldsweats01]
何となく雰囲気で解ってもらえばいいと思います。
明日(9/10)の記事を読んでいただけると「あ~、なるほどネ」
という感じで解っていただけるようにする予定です。
こうご期待!ってそんなに大げさなモンでもないですが・・・