ラプトル50で天体写真を撮影する方法として、私が考える限り一番確実で
手っ取り早いと思えるのは直接焦点撮影だと思います。
手持ちでコンデジを望遠鏡にのぞかせるコリメートも手っ取り早いといえる
のですが、あまり再現性がないとか、コンデジの相性があったりで、確実性
という意味では少し劣ると思います。(もちろん使いこなせるようになると
かなりのところまで写せるようになります。)
直焦撮影では1眼デジが必要ですが、これを別にすれば最小限の出費で
ラプトル50への接続が可能になります。
ここではミザール製の「31.7スリーブ-Tネジ」アダプターと、「Tネジ用
カメラアダプター(Eos用)」を準備しました。(両方合わせて4000円前後だと
思います。)
31.7mmの接眼アダプターを外して、36.4mmネジで直接接眼ドロチューブに
取り付けるタイプのカメラアダプターも昔は当たり前に発売されていた
のですが、最近は見あたりません。
強いていうとBORG(トミーテック社ボーグシリーズ)の部品で
31.7mm→M57、または36.4mm→M57 という部品とカメラアダプター
関係の部品を組み合わせるという手もあります。
将来的な拡張性を考えるとBORGの部品で構成するのがよいといえるのですが、
BORGの部品を使い出すとあまりにもたくさんの組み合わせがあって、
いわゆる「リング地獄」といわれる泥沼にはまり込みやすくなるという
恐れがあります。
BORGに手を出す場合は、相当望遠鏡の扱いに慣れてから、充分研究した上で
臨むのがよいと思います。
さて、めでたくアダプターでラプトル50と1眼デジがつながりますと、
ラプトル自身が600mm、F12の望遠レンズと同じ働きをしてくれます。
良く勘違いをされている方が多いのですが、望遠レンズも望遠鏡も原理的には
全く同じモノです。
望遠レンズの場合、コンパクトにするためや、フィルム面やCCD面全体に
平均的に良い像を結ばせるためにいろいろ工夫したレンズ構成や、構造に
なっています。
望遠鏡は基本的に中央部分だけに鋭い像が結べればよいという割り切った
構成になっているので、カメラを取り付けたときには周辺像は多少ボケる
ことがあるのですが、中心はむしろカメラレンズより良いどうになったり
します。
(最近の望遠鏡の中にはカメラレンズ以上に写真に特化したものもありますが)
上は標準ズームの広角側17mmとラプトル50(600mm)で撮影した写真です。
カメラレンズとしてはやや暗めのF12ですが、たった8000円の望遠鏡でも
こういう超望遠撮影ができてしまうと考えると、ちょっと眼から鱗では
ないでしょうか?
これで天体を撮影したらどうなるか・・・
次回をお楽しみに・・・
初めまして^^
いつも楽しく拝見しています。私も最近一眼レフカメラを購入しまして、天体望遠鏡にくっつけて撮影をしてみようかと思っているのですが何が必要で、1番いいのか教えてもらえませんか?
望遠鏡はポルタⅡA80Mfで、カメラはキャノンEOS Kiss X3 です。
多分、ブログ主さんと似たものでできる気がするのですが、聞いたほうが確実なのかなと思い書いてみました。突然ですいません。
理想は安いけどできる子!です。カメラ買ったのでお金が・・・。
Dyuさま
初めまして!
いつも拙ブログをご覧いただいているようで、誠にありがとうございます。
X3ですか・・・、ウン!良いカメラですね[E:coldsweats01]
ポルタⅡA80MfならばTアダプターがそのまま着けられるようになっています。
直焦撮影なら最小限の投資で始められるはずですので、まずはEos用のアダプター(2千円くらい)を
購入されるのが良いと思います。
ポルタⅡA80Mfなら安定度も充分ですのでよい写真が撮れると思います。
もちろんレリーズリモコン(正式名称は失念しました。)を使うとか
ミラーアップを使うとか、振動対策は充分にしてくださいね。
それ以上の拡大撮影となると、ビクセンのカメラアダプターがやはり一番相性がよいと思います。
木星や土星の拡大撮影となるとポルタではちょっと厳しいかも知れませんが・・・
返答ありがとうございます^^
カメラはX2かX3か迷ったんですが、1万円の差でしたので長く使うならと思いX3を思い切って買ってしまったわけです(笑)結構ドキドキしました。
Tリングなるものだけでいいのですか!?
しかも調べたらEOS用があるじゃありませんか(笑)→ビクセン Tリング(N)キヤノンEOS用 Tリング キャノンEOSで、後はリモコンですがこれも安いの発見しました。Canon リモートスイッチRS-60E3 です。
双方合わせても4千円もいかないので、ぜひ購入してみたいと思います。
きれいな月やその他天体が撮れるといいです^^