火星は約2年2ヶ月に一度地球に接近します。
もっとも接近するという表現は少し変で、もともと地球も火星も太陽の周りを
廻る惑星で、引力の関係で内側(太陽に近い)の星ほど回転速度が速いため、
2年2ヶ月に一度地球が火星を追い越す形となって、火星の内側を地球が通過
する時に(当然ですが)接近がおこるわけです。
話が少しややこしいのは火星の軌道が少しゆがんでいて(地球はわりと円軌道
に近く、太陽との距離は一定に近いのですが)、太陽との距離がかなり大きく
変わるようになっています。
図は今日の火星と地球の位置関係を示しています。(もうじき地球が火星と
太陽の間に割ってはいるような位置にいるのが分かると思います。)
火星が太陽に近いときに、間に地球が入ると地球との距離も近くなるので
「大接近」が起こります。
逆に火星が太陽から遠いときに、間に地球が入ると地球と火星の距離も遠く
なるので「小接近」という接近になります。
さて、、今回の最接近は1月28日なのですが、太陽からわりと離れたところ
での接近となりますので「小接近」の一歩手前といったところです。
この時の火星の視直径(見かけの大きさ)は約14秒(1秒は1°の1/3600)で、
月の約130分の1の大きさです。
土星の本体の視直径が18秒程度ですからこれよりもさらに小さいので、
小さな望遠鏡では、わずかに表面に濃淡があるのがわかるレベルの見え方
にしかなりません。
それでも、模様がわかる程度に大きく見えるのは2年2ヶ月のうちのほんの
数ヶ月ですので、貴重と言えば貴重です。
私自身は高校生の頃の火星の観測からこの趣味にのめり込んだ人間ですので、
わりと深い思い入れがあり、最接近が近くなると空のコンディションの良い日に
何とか火星を観測したいと思うのですが、なかなか良いコンディションに
出会えず、ヤキモキすることが多いです。
で、やっと今日、今シーズン最初の火星を撮影することができました。
思ったよりよく写っていて、北極冠(下部の白い部分)やアキダリアの海(北極
冠から右上に延びる黒い部分)などがしっかり写っていて、嬉しかったです。


火星すごく良く写ってますね。さすがオーナーです。私もチャレンジしているのですが、なんとなく模様が見えるような見えないようなぼけた絵にしかなりません。
すずきさま
いつもありがとうございます。
お褒めいただき嬉しい限りです。
でも、あまりたいした技術ではなくて、シーイングと40cmの威力に助けられてのできです。
正直なところ世の中には凄いかたがたくさんいて、
(月惑星研究会のページ)などを見てしまうと、気分が萎えてしまうほど素晴らしい画像がたくさんあります。
まあ、目で見えないほどの模様が写っている画像というのも個人的にはそれほど好きではないのですが・・・